セールスマンの死の作品情報・感想・評価

セールスマンの死1951年製作の映画)

DEATH OF A SALESMAN

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

3.7

「セールスマンの死」に投稿された感想・評価

sueno

suenoの感想・評価

4.5
学校の授業で観たのですが、凄く見入る作品で
かなり昔の時代の映画なのに今の時代にも繋がる側面も多く
更に個人的に私も長男なので、長男が受ける期待とかも共感出来て、想像以上に素晴らしい作品だったと思います。
Arisa

Arisaの感想・評価

4.2
名作中の名作。

家族のために、会社のために、身を粉にして働いてきたセールスマンの父が、
自身の幸せを疑わなかった、
輝かしい過去を回想しながら徐々に壊れていく様子がリアルで胸が苦しくなりました。
自由競争社会で、努力の方向を間違えた人間が報われず落ちぶれていく、ぞっとしました。
ストーリー満点のスコアです。
TeoShei20

TeoShei20の感想・評価

4.0
この作品で特に印象に残ったのは、子どもに夢を押し付ける親の姿と、この家庭が社会の消費サイクルの中に見事に組み込まれてしまっていること。
長男の「僕はこんな人間なんです」という悲痛な叫びが心に刺さる。親の願いを子に押し付けてはいけないと改めて思う。
「ローンが終わる頃に電化製品の寿命がきて、また買い替えないといけない」は確かになと思った。自分も将来こんな風にお金に追われる生活になるかもと思うと気が塞ぐ。

現実から幻想に移行する時の場面転換がとても上手い。
かなり自然にスムーズに移るから、それほど、ウィリーにとっては現実と幻想が紙一重になっているのだとわかる。

最後、ウィリーの表情が生き生きしているのが物悲しい。
死への恐怖なんてまるでないあの顔…。

「家のローンは払い終わったのに住む人はもういない」が辛い。
ウィリーは自分の死が家族に幸福をもたらすと信じていたけど、実際にはそんなことはなかった。
でも、ウィリーが生きていたとしてもこの家庭は決して幸福にはなれなかっただろうと思う。
aoi

aoiの感想・評価

3.0
家族なのに誰もお互いを見てない だから不幸になるんだとまでは言わないけど、相互理解の大切さを感じた
切身

切身の感想・評価

3.7
目の前にある幸せの種に気づくことが出来ず、どんどん不幸を引き寄せていく家族みんなのお話。
映画の世界の話じゃなくて、どこの家庭でも多かれ少なかれ起きるすれ違い。

セールスマンという肩書きが今のそれとは少し違うのかな、って思ったけど、寂しい働き方の父の姿だね。
おっと

おっとの感想・評価

4.3
ミュージカルのアダムスファミリーでゴメスと妻のモーティシアが初めてのデートでこの芝居を見に行ったらしい。「笑える舞台だった」ってセリフがあったから暗い話なんだろうな程度に思って見たらめちゃくちゃ重くて暗くて苦しかった。当たり前だけど笑いどころなんてない。

過去(妄想、幻想)と現実が見事に入れ替わるシーンがたくさんあって、とても引き込まれた。
じっくり見ていないと今が現実なのか過去なのか分からなくてなるっていうのもあるけど、入れ替わりが見事で作品をうまく描いてる。
入れ替わりは多いけど物語に沿っているし、ストレスなく作中の時間も経過していく。
舞台だと暗転だのなんだのやりようはあるけど、この時代の映画で流れるように時の入れ替わりを描いたのは見事だと思う。
入れ替わりがないシーンでもお父さんが実際にいつの時間を見て「いま」動いてるのか分からないシーンがたくさんあって、苦しかった。この人はもう奥さんとか子どもたちと同じ時間に生きていないんだなと。

お父さんは今で言う認知症だとか老人病の類だと思うんだけど、それを「狂った人」ではなく「疲れた人」として見事に演じきっていて感動した。
態度の大きい尊大なお父さんを保ったまま徐々に挙動がおかしくなっていた。例えば最初の方のシーンよりも目線が定まらなくなってるとか首のモーションが多くなってるたか、指の動きが多くなってるとか。
セリフまわしとか態度が変わらなくても「病」の進行を表す芝居はたくさんできるんだなと感じた。
またお母さんの長台詞がすごい。カメラの動きはもちろん多くないので、必然的にセリフ量が多くなると画面に動きがなくなるけど、ただセリフを言うだけでも悲しみや我慢などたくさんの感情を感じられる芝居だった。映画でそれができるのほんとにすごい。
最後の息子が「ずっと大好きだった」みたいなお父さんに抱きつくシーンも怒りから愛への感情の変化を見事に演じていてすごかった。
ある意味、舞台芝居の映画なんだけどラストシーンに向けて作り上げてきた感情をラストで作れる舞台と、カットごとに感情を作る映画とでは少し演技の手法が違うと思っていて、それがすごく舞台的で見ていて引き込まれる映画だった。



セールスマンの概念が日本とは違うから、ラストの葬式のシーンで話される「セールスマン」についての話でハッとさせられた。たしかに仕事はあって、売るものはあるけど「セールスマン」自身はなにも身につけず、作らず、返ってくるものがないんだなと。
誇りを持ってセールスマンをしていた主人公のおじさんの存在がすべて打ち砕かれるセリフですごく悲しくなった。



ほんとにこれはどうでもいいけど息子たちの顎が長い
もうすぐ社会人!って時期に観る映画じゃなかったみたいだ・・・。かつては敏腕セールスマンの父と献身的な母、活発な息子たち(長男の名前は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のいじめっ子と同じ名前)に恵まれた理想的な都市家族だったLoman家が、周囲の目を気にし、過去と夢にすがり続けた果てに”Low-man”家へと成り下がっていく様を冷徹に描いた悲劇。息子が思うように大成しなかった理由を周りに聞いて回り、最期まで、今度は人参の種を蒔いて立派に育てようとするウィリーの姿は本当に見ていられない。同名劇を映画化した1951年の作品だが、ここで描かれている家族の理想と現実は今尚リアル。むしろ両親共に、ってパターンの方が多いかも。

タイトルからして結末は明らかなのだが、肉親の姿を借りて現れる死神や高笑いが印象的な魔女の存在は印象的で、特に魔女のために引き起こされる破滅のトラウマは、いわゆる分かりやすく精神分析的な幼少期のトラウマ、からはズラされ反転されたトラウマゆえに物悲しい。そしてなにより現実/妄想、現在/過去、生/死(この二項が一番大きくて、冒頭とラストの相似なシーンに投影されている)が”ふわっと”入れ替わる演出の異様さといったら・・・序盤、BGM・オフの音にしか思えない旋律にウィリーが一人耳を傾けるシーンで観客はこの映画の異様さを思い知らされる。

自分がNothingなんだと自覚出来た時、初めて現実に戻って来れるし月賦も払えるのかもしれない。
エイジ

エイジの感想・評価

3.6
イラン映画の『セールスマン』を観る前に見てみた。

約70年くらい前の話。

日本なら30年前くらいにありそうな話だよな。

イランなら、今なのだろうか。

仕事のキツさと家庭問題。
なかなか身に詰まる話だよな😅

しかし、やっぱり見栄を張るのはいかんよ。
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〖セールスマンの死〗
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Q. 誰がセールスマンを死に追いやったか。

A. 他の誰でもない、セールスマン自身である。
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確執のある息子や、きにさわる隣人など、周囲のストレスが彼を押し潰しているように見えて、実際、息子のトラウマの原因も、隣人と不仲という思い込みも、彼が生み出したに過ぎない。結局、セールスマンは自身で破滅に向かうためのはしごを掛け、破滅までの階段を上って追い込まれ、破滅へと飛び込む決心をしたんだろう。

長年遠方のセールスマンを勤めてきたウィリーは63歳になり、終わらないローン、芳しくない営業成績、自分より年の若い上司、ならず者の息子たちの気苦労がたたり、しだいに妄想症状が現れ始める。

彼の妄想に登場するのは、輝かしき家族の風景があった頃の息子たちや、自分を置いて海外で事業に成功した実兄。
帰りたくても帰れない、息子との美しい思い出と、頑丈で冷淡な兄とのやり直したい思い出の繰り返しの中で、しだいに彼の妄想は、ボストンで出張があったある日、突然息子ビフが訪問してきた出来事に収束していく。

あの日を境にフットボールの花形選手だった長男が、家族に顔を背けて低俗な暮らしをするようになっていった。
セールスマンはそれが許せない。果たして何が起こったのか。セールスマンの目の前には、その日の景色が広がる…
そして、結末。あの寂しい画面のなかで、優しい妻がつぶやく一言にグッとくる。

元々名前は知っていたけど、今年の夏前に〖セールスマン〗を観てこれは観ないとなと思ってた作品。
どこがリンクしているのかと思えば、あの作品の後半の素晴らしかったこと、あの人間臭さを結集したような嗄れた哀愁、悲哀がそこにあったな。
そう思えば、〖セールスマン〗よりもアル・パチーノ、ジャック・レモンの〖摩天楼を夢みて〗のほうがだいぶ近い感覚で観れる気がします。〖摩天楼を夢みて〗はとにかくすごく好きな作品なので、あれを観た時の心苦しさを彷彿とさせてくれました。

自分より幾分も若い上司に、出張業務ではなく本社勤務にしてほしいと申し出る。上司は先代の息子であり名付け子でもありながら、セールスマンに対する敬意は全くなく、申し出を受けるどころかクビを宣告する。彼はデスクの上に置かれた最新型の録音機に夢中だ、流れるのは、彼の息子たちの楽しげで騒がしくはしゃぐ声…
ジャック・レモンとケビン・スペイシーの対峙が脳裏をかすめました。
おいも

おいもの感想・評価

3.5
「セールスマン」を見ようと思ったので予習。
終盤、長男が自分というものを吐露するけど、とても分かるし私はそれを自身で認めるのが怖い。
映像的には幻想と現実の繋ぎが良かったです。
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