暗殺者の家の作品情報・感想・評価

「暗殺者の家」に投稿された感想・評価

ひょんなことから暗殺者の家に
入ってしまう話かと思ったら
全く違った。
流石のヒッチコックといったところ。
この頃からサスペンス要素盛り沢山である
それに加えてクライマックスの銃撃戦も
この時代には珍しく大掛かりなものに
なっている。
そしてとっても印象的な悪役ピーターローレス。ユーモアもあり気品に満ちた役柄だった。
礼拝でのやり取りが可愛かったな。
そんな映画。
サンモリッツでスキーのバカンスを楽しむローレンス夫妻。舞踏会の最中、外交官の友人が謎の死を遂げ、メモを託し、娘が誘拐される。舞台をロンドンに転じて娘を救おうと国際的な暗殺団のアジトを探り当てるが、暗殺団はアルバート・ホールのコンサート中に某国の政治家の暗殺を企てようと実行に移す陰謀を密かに実行に移していた…。

アルバート・ホールでのコンサート中を狙った暗殺場面が最大の見どころ。国際的な暗殺団の首領役アボットにフリッツ・ラングの『M』(1931ドイツ制作)で幼児連続殺人者を演じたピーター・ローレ。優雅な身振りと笑顔の裏に残忍さを内に秘めた童顔な小男で完全に主役の座を占めているのが面白い。
のん

のんの感想・評価

4.0

もちろん古い作品だし画質も悪いのは残念だけど、それにしてもびっくり。初期のヒッチコック作品恐るべしって感じでした。
後にリメイクされた『知りすぎていた男』を先に見ているわけだけど、結構内容も雰囲気も違ってたのは意外。
たくさんのアイデアとスリルが詰まってたことも予想以上。

特にコンサートホールでのシーン。
『ゴッドファーザーⅢ』?のオペラ劇場での暗殺のシーンがくっきり記憶に蘇ったけど、この作品から来てたんだよね、きっと。
bopapa

bopapaの感想・評価

2.8
2018年 135本目

80年以上前の映画!ヒッチコック!という事で観てみましたが、白黒な上に時代背景的に男性の髪型が皆オールバックなので、ともかく誰が誰だかわからない!これ普通に理解出来てた80年前の人ら凄いわ。


後にヒッチコックはセルフリメイクで「知りすぎた男」を製作するらしいのですが、そっちもまだ観てないので先の話ですね。

教会での椅子投げ合戦とかは最早コメディだろ?というシュールさ。敵のボスと父親とのやりとりも変な間の連続で思わず笑ってしまいます。

オペラでのシーンはリメイク側でも有名なシーンらしいですね。

ともかく、全員白黒でオールバックなので見分けるのは至難の業ですが、敵のボスだけは前髪に白いメッシュが入ってるからすぐにわかりますよ!というネタバレ。
初見は1984年4月に高田馬場ACTミニシアター。何度も観ている。

この作品は、後年『知りすぎていた男』として自身リメイクしている映画。
『知りすぎていた男』はモロッコであったが、こちらはサン・モリッツの雪山を舞台とする始まり方。

雪山での射撃大会に妻が出場していて、その夫と娘とパーティを楽しんでいる時、友人の男が窓の外からの銃弾で射殺される。
その殺された男からダイイングメッセージを受けた夫だが、子供を誘拐されてしまって、「警察に言ったら子供の命はない」と脅迫されながらも、夫婦で子供の救出を試みる物語。

本作では、『知りすぎていた男』と同様、あの有名な暗殺シーンがあるが、子供の母親が「誘拐の不安心理」と「暗殺が起こるかもしれないという不安心理」を重ねる場面は見事。

『知りすぎていた男』も好きな作品だが、ヒッチコック監督イギリス時代のこの作品も好きな作品の1本である。

また、フリッツ・ラング監督の傑作『M』で熱演をみせたピーター・ローレが、この映画でも存在感を見せる。
オリジナル版は初めて見たけど、リメイクとあらすじ以外ほとんど違う点にまず驚いた。

演出として雑な点は多かったけど、冒頭のサイレント映画をそのまま発展させたようなものや唐突すぎる暗殺シーン、椅子を使った殴り合いとそこで流れるピアノ等面白いところもそこそこあって悪くなかった。

でもレベッカ以降と比べたらさすがに切れ味は劣るから、それ以前のヒッチコック作品は後回しにしてもいいかな。
ピーター・ローレが髪を染めて登場。魔術と殺人という極めてフリッツ・ラング的な主題。教会での椅子投げ合戦が楽しい。
アルバートホールでの一連のシーンはすごかった。他はまあ。
敵方のボスが良い。主人公含め他の人たちの顔は覚えるのに時間がかかったが、悪役のそいつだけはすぐ覚えた。
RyoS

RyoSの感想・評価

3.4
ヒッチコックはアマチュアがちょっと頑張った程度の作品って言ってるけど、普通に面白いしハラハラする。いつもの巻き込まれ型サスペンスとちょっと違うからかな。後のセルフリメイク「知りすぎていた男」の方が面白いのは当たり前だが、こちらも捨てたもんじゃない。

冒頭の何気ない描写がラストに効いてくるのはヒッチコックの常套手段!
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

上映時間76分。76分である!この映画の凄い所はこの短時間で話をキッチリまとめきった所だろう。

悪党の親玉は中川家の礼二に似ていると思った。JR駅員の物真似をしても違和感が無いと思う。

「娘の命か戦争回避か!」という「カレー味のウンコかウンコ味のカレーか!」に匹敵する究極の2者択一。親御さん二人としてはやはり娘が可愛い。そらそうだ!

普通に仲良くしていた友人が実は国家諜報員で今際の際に「き、機密情報を君に任せた…(ガクッ)…(ガバッ)あ、敵に命狙われるかもしれない…(ガクッ)」なんて言われても「イヤイヤイヤイヤ無理無理無理無理!」である。まったくもって主人公達の健気さに胸を打たれる。

76分なので話がトトトトトンとサクサク進む!小気味が良い。あっという間に敵のアジトに乗り込む。教会で椅子投げ合うのは何となく牧歌的で微笑ましかった。第1の見所、ロイヤルアルバートホールでの暗殺未遂。シンバルがいつ鳴るのか、とハラハラドキドキが止まらない。見応えのあるシーンであった。

第2の見所は、ラストの銃撃戦。流れ弾の危険性大の中、野次馬多すぎ!娘さんが屋根の上で敵と対峙するシーンにやはりハラハラドキドキ。お母様、ナチュラルに警官からライフル取り上げ過ぎ。警官も一般市民にすんなり渡し過ぎ。でも、母親の必死さにちょっと感動。

「娘の命か戦争回避か!」という究極の2者択一と思ったら、結果は両方獲得というウルトラC。「カレー味のウンコかウンコ味のカレーか!」う~ん、両方食べちゃえ!

76分でしっかり楽しめたので、良かとです。