メリーの作品情報・感想・評価

「メリー」に投稿された感想・評価

堊

堊の感想・評価

3.5
・2つの作品の間の時間差は30分。何が真っ先に省略する際に削られるのか、ヒッチコックにとって余剰なものは何か?を『Murder!』と本作の2つを見比べると結構面白いことが言えそうではある。
・完全に同時に撮られたのか、期間が空けられていたのか、明らかに混乱するであろうスケジュールをどうやって管理していたのか。当時の撮影日誌を読みたくなる。コップのひとつも、傾いた本の角度まで同じ(同じセットなのだから当たり前なのだが)
・ヒッチコックフィルモグラフィーをコンプしたい人向け、なんて言われるけれど『Murder!』(1931)で語られていた同性愛者と混血云々の描写がポリコレ的に不適切だとして『Mary』(1931)では犯人の動機から取り除かれている。でも、その2年後にドイツの国家と映画館はえらいこっちゃになってるよね?
yoichiro

yoichiroの感想・評価

3.0
10月14日 DVD
前年に作られた「殺人!」のドイツ語版。トーキー初期で録音技術が低く、ダビングするよりも俳優を変えて撮影する方が手間がかからなかったらしく、この頃は一つの映画を俳優を変えて、複数の言語版を作る事が結構行われていた。長い間失われていたと思われていたが、近年フィルムが発見されたという、映画史的に大変貴重な作品。
内容はほぼ「殺人!」と同じだが、ドイツ人俳優がイギリスを舞台にした物語を演じているというのが舞台演劇的。犯人の秘密がちょっと違うのは、ドイツ向けだからだろうか。
シネマQ

シネマQの感想・評価

3.5
ヒッチコックのドイツ語映画。
大して面白くはないけれど、映画史的には重要な作品なんだろう。
歩調を合わせて歩く所が愉快。
アルフレッド・ヒッチコック監督の唯一のドイツ語作品であり、映画を観始めたら『殺人!』のリメイクであった。

しかし、こうした映画が今頃になってDVD化されるとは驚きである。(画質は一部悪い部分あるが貴重な映画。)

物語は、ある女性が殺されて、被疑者はその殺された女性の近くに居た女性。この女性どうしは同じ劇団員。そして裁判では有罪判決を受けた被疑者女性であるが、陪審員の一人が現場に残されていたブランデーに気付く。「裁判では取り上げなかったが、重要な問題だ!ひとりの女性が有罪になるか、無罪になるかの大事な問題だ!」と裁判後に新事実を突き止めようとするのだが、真実はわかるのか?
…という物語。

ヒッチコックの初期作品で楽しませてもらった。