大人になってさらによくわかる。この映画の怖さ、悲しい。
全部が全部嫌な方向に進んでいくの…観てられない。観てられないけどそれをまた死後の清太が見て耳を塞ぐなりする…むり!!!
一周回って、どうしろ…
子どもの頃に何度か視聴。今回30年ぶりくらいに観た。
戦争体験のない自分にはどこか他人事になってしまいがちな戦争。でも主人公の清太や節子を見ていると辛くなって他人事ではなくなるのがこの作品のすごさ。…
高畑勲監督は本作が「反戦映画」と呼ばれることを繰り返し否定してきた。
高畑監督が描きたかったものは「生と死」の美徳だったのでと思った。
本作では直接的な戦火の被害だけでなく、戦争が日常生活や人々の…
灯っては消えていくもの。火垂る、焼夷弾、ドロップ、桜の花びら、お米、観艦式の明かりと花火、清太と節子。
映画が始まるとき、清太は灯るようにこちらを見て現れる。彼の一度の瞬きが彼のまなざしを一層際立た…
© 野坂昭如/新潮社, 1988