アウト・オブ・ブルーの作品情報・感想・評価

「アウト・オブ・ブルー」に投稿された感想・評価

デニス・ホッパー監督第3作目。

張り詰めた冷たい空気感が印象的な作品。家庭崩壊で行き場を無くし、パンク、エルヴィスに救いを求める少女の悲劇的な物語が描かれている。作品全体にもパンクな空気が充満していてとても良かった。

主演のリンダ・マンズの魅力が光る。この作品の後は役者として伸び悩みパッとしない役者生活を送ったらしいが、この作品での輝き方は凄い。発掘した人のことを心から凄いと思えるほどの逸材感だった。

そして父親役のデニス・ホッパー。最高の演技。リンダ・マンズの存在感をも超える圧倒的な存在感。流石だと思った。「ラスト・ムービー」に続いてホッパー監督作出演のドン・ゴードンも良かった。

元ネタとなったニール・ヤングの曲も劇中で流れ印象深い。

根底に「イージー・ライダー」を感じるデニス・ホッパー監督の80年代の傑作だった。
デニス・ホッパー監督作品。
エルビス・プレスリー命のパンク少女シービーの一家は、デニス・ホッパー演じる親父のドンが飲酒運転でスクールバスに突っ込んで刑務所に入っており、母親は親父がいない間他の男とできている。ついに親父が釈放され、家族団らんを期待するシービーだったが・・・という話。

主人公のシービーは、デニス・ホッパー自身が乗り移ったかのよう。母親が男を連れ込んでいて家庭に居場所がなく、無秩序に路上をさ迷い、罵詈雑言と中指をたてていく。
写される街の路上の風景と、流れてくる音楽、ニール・ヤングのテーマ曲が良い。ドンが働いている、カモメの大群が舞うゴミ処理場も画面に映えていて、シービーがいるごみ溜めみたいな状況を表しているように思えた。

デニス・ホッパーの演技が、他出演作品に比べても、かなり無秩序でぶっ飛んでる。『ブルーベルベット』で自身がやっていたことを逆にやられていて笑った。

手持ちカメラ、ロケ撮影、自由な演技と、とてもニューシネマ感がある作品だった。
dude

dudeの感想・評価

4.0
「錆び付くより燃え尽きた方が良い」5年前は父と恋人のように馬鹿げたあだ名で呼び合っていた。母は男たちの腕の中で身体を震わせる。父はまた繰り返すに違いない。それはともかく家出パートが良い。路上でボクシングしてる横移動が好きだった。警官が止めるのかと思ったら逆に絡まれていて笑う。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

5.0
やっと見れた。人生ベスト。破滅の美学。建設性なんて一ミリもないどん底の底の底。登場人物の誰にも共感できないのに、誰しもに共感してしまう。そしてなんといってもニール・ヤングに泣く。
不倫するオカンに塀の中の親父、娘にとっては親父の出所後の生活が唯一の希望だったのに現実はそう思い通りにならない。スクールバスとトラックの衝突とカモメだらけのゴミ処理場がめちゃ凄い。地味に親父と娘がオープンカーでドライブするところが好き。
miki

mikiの感想・評価

4.4
ニール・ヤングの"hey hey,my my"をバックにアメリカの田舎町をふらふらと歩くカービーが痛々しく愛おしい。こわれかけた家庭を地の底まで引き摺り下ろし、家族を道連れにする彼女の姿は地獄からやってきた天使のように思える
t

tの感想・評価

4.2
これぞパンク。「パーティで女の子に〜」で錯覚してはいけない。リンダ・マンズの破壊衝動。カモメだらけのゴミ処理場。
「家族生活」で思い出し。

「家族生活」は救いが残されたストーリーになっているが、本作はその対極的作品。
父の代わりにエルビスをこよなく愛し、母の代わりに熊のぬいぐるみ抱き締めながら指を加えながら眠りにつく…
誰かにすがれることが出来ないタチになってしまった少女は、父の出所後の家族生活にどれだけの夢を思い描いていたことだろう。
涙を流す間もなく訪れる衝撃のラストシーンに茫然自失。
これこそ真の傑作。映画はこれとアニエス・ヴァルダの『冬の旅』があれば十分。The Pointed Sticksの登場も最高にアガる。
ロック!!!!!
デニス・ホッパー様が監督兼ご出演なさっており大好きな作品です♡
デニスご自身の役柄って この当時そのままの彼で出ているかのようです。(いや絶対そう!)
演じているのではなく、素のままで笑
とんでもない親子の物語です!
アル中の父、薬中の母……
印象に残るシーンがたくさんありました。
2つの電話の受話器📞を左右それぞれの耳にあてて話すデニスとか、ゴミ処理場でカモメの群れにまみれて働くデニスとか、咥え煙草のお姿が素敵なデニスとか!(デニスばっかりでしたね… )
これ、デニスが父親ならリアルで有り得る内容ですね絶対!
ニール・ヤングの曲も良い!
「ヘイヘイマイマイ」
あれ?逆?「マイマイヘイヘイ」?笑 兎に角どちらかです笑
>|