武田泰淳の原作を熊井啓が映画化。カニバル、モラル、アイヌなどを絡めた作品だが、「海と毒薬」ほど琴線に触れてこないのは、題材をストレートに扱ったことにありそうだ。「ゆきゆきて進軍」「軍旗はためく下に」…
>>続きを読む戦時中に起こった人肉食い事件が題材。北京岬の洞窟に漂流しちゃった船員達がまず先に死んだ仲間の肉を食べ飢えを凌ぐのだが、極限状態とはいえそれは果たして悪なのかを問う。物語はその事件を詳細を追う男の冒頭…
>>続きを読む飢餓に陥る役は、三國連太郎、奥田瑛二、田中邦衛、杉本哲太。
人肉食を題材とする重い作品なのに凄いキャストで、力が入ってる。
裁判シーンでは、井川比佐志が演じる検察官の追及に対し、達観した被告を三國連…
戦時中、実際に起きた食人事件を題材にした小説の映像化。原作は未読で鑑賞。
洞窟でのシーンが多く、それがロケではなくセットでの撮影っぽいので、いつ凍え死ぬかも分からないという極限状態の伝わり方が薄く…
錚々たる役者陣。やっぱり田中邦衛の北海道訛りはすばらしい。
最後までずっとおもしろく、飽きる瞬間がなかった。人間とは何か、みたいなことの描き方が昔の映画は生ぬるくない。まだ戦後から日が浅く、死が今よ…
極限の状況下における善性を問う作品。
そのままでは餓死を待つばかりの環境で、目の前に食料があったら食べてしまうのか、仮にその肉が人だとしても…
生死の境と、人間としての尊厳の線のどちらを超えるかを正…
テーマは重いのに要所要所がとてもユーモラス。
飄々とした船長の立ち居振る舞いが特にユーモラス。
何を考えてるのか分からなかった船長が終盤で感情を露わにし、この人はこんな事考えてたんだな、と初めて…