鉱山の所長は、特殊工人に重労働を課するとともに慰安婦をあてがった。中には高と春欄のような純愛も芽生えた。二割増産目標が達成されたある日、特殊工人の脱走事件が発覚した。慰安婦の金東福が梶の部下、陳を誘惑して決行させたのだった。特殊工人の待遇改善に努力していた梶は、脱走をやめるよう説得する。だが続いて作業現場からの脱出未遂がでっち上げられ、高ら7人が公開処刑される事件が起きた。それが梶の人生を大きく…
鉱山の所長は、特殊工人に重労働を課するとともに慰安婦をあてがった。中には高と春欄のような純愛も芽生えた。二割増産目標が達成されたある日、特殊工人の脱走事件が発覚した。慰安婦の金東福が梶の部下、陳を誘惑して決行させたのだった。特殊工人の待遇改善に努力していた梶は、脱走をやめるよう説得する。だが続いて作業現場からの脱出未遂がでっち上げられ、高ら7人が公開処刑される事件が起きた。それが梶の人生を大きく変えることになる。
権威主義や軍国主義への徹底的な批判、そしてヒューマニズムの謳歌に満ちた傑作です。
とりあえず本作を観終わった後に、「人間の条件」とは果たして何だろうかと考えたのですが、それは「考えること」だと思い至…
勝手に評価項目↓
エンタメ 3.9
美術 3.9
脚本
・ストーリー 4.0
・キャラクター造形 4.1
音楽 3.6
構図 4.0
メッセージ 4.8
演技4.0
大義なんてものはない方がい…
五味川順平の半自伝的小説をもとに、戦争という大きな狂気に翻弄されながらも人間性を失わないようにと苦悩する男を通じて訴えかける反戦映画。(全六部というより二部ずつでひとつの三部作もの)
本作での鬼気迫…
再見。
前回見たのは確か、高校時代。あまりのしんどさにこの1本で挫折した覚えがあり、この3部作を人生ベストの一つとする父に観ろ観ろとしつこく言われていた。
改めて観ると、いややっぱりしんどいが面白…
昔、第一部だけ観てあまり面白くなかった印象だったけど、二部毎で一つの映画らしい。
なるほど二部に盛り上がりが集中してるのはそのせいか。
一部はひたすら日本軍が中国人を迫害しまくるだけで見るに耐えない…
中国人捕虜に教えを請い、捕虜の脱走に歓喜する主人公、梶のスーパーヒューマニスト
ぶりに、その瓦解の前振りとはいえ辟易。しかしながら、戦前満州の鉱山経営の
内幕の覗き見的な好奇心に引っ張られる。おそら…
戦後、さして間もなくこういう作品にトライしているのが凄い。
こんなデリケートな作品に対する芝居こそ熱演というのだと思う。
今を生きる人間はいま一度、本作品を観て欲しい。
世界中が殺し合う狂った…
松竹株式会社