五味川順平の半自伝的小説をもとに、戦争という大きな狂気に翻弄されながらも人間性を失わないようにと苦悩する男を通じて訴えかける反戦映画。(全六部というより二部ずつでひとつの三部作もの)
本作での鬼気迫…
再見。
前回見たのは確か、高校時代。あまりのしんどさにこの1本で挫折した覚えがあり、この3部作を人生ベストの一つとする父に観ろ観ろとしつこく言われていた。
改めて観ると、いややっぱりしんどいが面白…
昔、第一部だけ観てあまり面白くなかった印象だったけど、二部毎で一つの映画らしい。
なるほど二部に盛り上がりが集中してるのはそのせいか。
一部はひたすら日本軍が中国人を迫害しまくるだけで見るに耐えない…
中国人捕虜に教えを請い、捕虜の脱走に歓喜する主人公、梶のスーパーヒューマニスト
ぶりに、その瓦解の前振りとはいえ辟易。しかしながら、戦前満州の鉱山経営の
内幕の覗き見的な好奇心に引っ張られる。おそら…
戦後、さして間もなくこういう作品にトライしているのが凄い。
こんなデリケートな作品に対する芝居こそ熱演というのだと思う。
今を生きる人間はいま一度、本作品を観て欲しい。
世界中が殺し合う狂った…
第一部
満州国における特殊工人(中国人)の労務管理を任せられた梶(仲代達矢)。日本陸軍の腐り切った内情を暴きながら少しでも中国人の労働環境をよくしようと腐心する。まだ序章に過ぎないが、日本が戦争に負…
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