手入れする者が居なくなった家屋は朽ち果てていくが、その記憶は残り続ける。
奇妙かつ特別な夏を経験した3人が今後も続いていくようなラストシーンがすごく良かった。
途中、夜の豪雨や透過光だけが映る不気…
山下が三日も休む。四日目、ばあちゃんが死んだという。
きのうまでぴんぴんしていたのが次の日には木箱に収まり、大窯で2時間も焼かれて白くお骨になった。ある晩、山下は大きなぬいぐるみとプロレスする夢…
エンドロール入る寸前の景色すごいな、ちゃんと家主がいなくなって荒れた家の模様も写して終わるっていう嘘ついてない感じがかっこいい、こういうのって普通は想像させたくない部分な気がするけど、おかげでこの一…
>>続きを読む死ぬことに対して興味のある子供たちが、もうすぐ死にそうな老人と交流を持つ話。
最初はほのぼのとしたジュブナイルものだったのに、終盤に進むにつれて老人の過去が明かされていくという構成が良い。「奥さん…
このレビューはネタバレを含みます
すごくおもしろかった。
少年たちのひと夏の経験を中心に据えながら、身近な人の死をどのように受け止めるか、第二次世界大戦での日本の加害の歴史を戦地に赴いた一当事者による語りなどを重ねて描こうとしており…
湯本香樹実の児童文学を原作に、田中陽造が脚色、相米慎二が監督した作品。小6のサッカー仲間が、人は死んだらどうなるのか、興味を抱き、近所の死にそうな人を探す。子供の世界を描いた相米ワールド。
テアトル…
死への好奇心。対照的な生、蝶・コスモス・少年たちの存在そのもの。壊れた人生、再生。甦り。未精算の過去、妻、戦争。古典的な3人組、中肉中背、チビメガネ、デブ雨、呼吸数、毎回内容が変わる父親についての嘘…
>>続きを読む初めて相米慎二監督作品を観ました。
やっぱ、少年少女の夏休みは最高でした。
どことなくスタンドバイミーを感じながら少年時代の死生観をリアルに描いていた。
特に、尾行するシーンは好きだった。
観てる途…
『お引越し』同様に、夏休み、お盆という彼岸と此岸が曖昧になる浮遊感を「社会に接続されていない者」の浮遊感と重ねて描くナラティブ。ジリジリとした気怠いムードが続く。橋の縁(へり)に立って「死」について…
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