メランコリアの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『メランコリア』に投稿された感想・評価

終始鬱っぽさが漂っていて解釈が別れる描写が散見される。諦めともとれる全てを受け入れることを決めた人間と現実に少しでも抗おうとする人間の対比が興味深い。
地球の終わりを圧倒的な美しさで描く。惑星衝突の衝撃は心臓をぎゅっと掴まれたよう…世界の終わりに対して、正反対の思いを持つ姉妹の日常と非日常が、Lars von Trier監督にしか描けない世界観だった…音楽、映像美、表情と沈黙で魅せるシーンが多くてやや眠くなってしまった😌映画館で観るべきだね😌
ーRuuー

ーRuuーの感想・評価

3.5
最寄りレンタル店に無く
観れるまで時間かかってしまった。
キルスティン・ダンストさん好きなのですが
ひろりこさんのレビューを見るまで
この作品の事は全く知らずで、やっと観れた♡

《24》での吹替やどきどきキャンプの
岸さんのモノマネが頭に残りすぎて久々に見た
本物のキーファー・サザーランドさんの声、
こんなんだったっけ🤔って感覚になった。笑

地球にメランコリアが
衝突する映像が美しくて綺麗。
湯船に浸かるキルスティン・ダンストさんが
これまた美しくて見惚れる。

今楽しく笑顔で毎日過ごせてる私も
もし色々重なって、本当に大変で、
心も体も疲れ果ててしまった時、
全て丸ごと無くなってしまえば何も考えず終われるから
そんな瞬間と地球の美しい終焉が重なればいい。
...こんな気持ちになっちゃう映画、
暗いけど美しくて観れて良かったです🌏

【10年後には木が育ち 君は木陰に椅子を置いて座る その頃も気が沈む日があれば リンゴの木が君を幸せにしてくれる】

2022→304
ラース・フォン・トリアー 初見でしたが衝撃の鬱展開で、かなりメンタルにきました。
benno

bennoの感想・評価

4.5
ラース・フォン・トリアー監督作品3作目…。

オープニング…衝撃的なモンタージュ!!
美し過ぎるスーパースローのイメージ映像…
どこかで観た…ブリューゲルの『雪中の狩人』…
そう…タルコフスキー 『惑星ソラリス』…
ミレイのオマージュもアーティスティック…
ワーグナーの♬トリスタンとイゾルデが果てしなく耳に優しい…。

これはジャスティン(キルスティン・ダンスト)の予知夢? 彼女の陰鬱な顔のアップが印象的…まるでこれから起こることを、暗示するかのようです…。

この時点ではわからないですが…印象的なワンシーン…ジャスティンと姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)、そしてクレアの息子レオ…3人の関係性を映したショット…クレアの背後には月…ジャスティンの背後には青い惑星(メランコリア)そしてレオの背後には半月…ふたりの姉妹をとても対照的に捉えています…この冒頭約10分で既に魅了され期待が膨らみます…。


物語は2部構成…
  メランコリア(鬱病と惑星)のストーリー

第一部〈ジャスティン〉
鬱病を患っているジャスティンの結婚披露宴…普通の幸せを願ってのことでしたが…次第に彼女の言動や行動は制御不能に…そして祝宴は思わぬ方向に…

彼女に共感は出来ぬものの、他者と相容れないもどかしさ、心苦しさ、不安がのしかかります…苦しい…。

第2部〈クレア〉
展開は一変、SF?! いいえ、描かれていくのはとても現実的…むしろDisasterの様相…何故か3.11を思い出します…ただ本来のDisasterのパニック的な要素はなくあくまでも心の中を映します。

メランコリアという惑星が地球に急接近…地球崩壊の危機に…これまで妹を支えてきた模範的な人物クレアが徐々に冷静さを失っていきます…強迫観念に取り憑かれ恐怖に怯えるのです。

それとは逆に、常に死を身近に感じる鬱病であるジャスティンは惑星の接近と共に達観し落ち着いていきます。全てを受け入れたような川辺の全裸シーンは美しく眩し過ぎます…そして…彼女の台詞…

“Life on earth is evil.”
    この世に存在する全ての生命は悪

決まった運命という現実をただ受け入れるだけ…それが出来なかったクレアの夫ジョン(キーファー・サザーランド)は……。

全てが消え去ってしまえば、苦しみも悲しみも全て消滅するのです…ジャスティンの心情をものの見事に映像で表現します…救いのないことが最大の救い…ある意味とても美しいハッピーエンドです。

これほどスッキリするエンディングはありません…。


thanks to; JTK 師匠・*:..。o♬

thanks to; Takayukiさ〰︎ん・*:..。o♬
冒頭、映画のダイジェストを絵画のような美しい映像で表現しており圧巻の映像美でした
そしてさらにド迫力のラストシーン
ストーリーはもうどうでもよい笑

この監督は本当に映像だけは素晴らしい
yoko

yokoの感想・評価

5.0

世界の終わりがやってくる時を待ちごがれている

トリアーなのに胸糞が足りないのは主役のキルスティンにとって自分の内面>世界の終わり、他人、でしかなく、下世話な部分が(あまりw)描かれてないからだろう。
反目してるようなキーファーも上司もまあ常識人レベル。あと甥のため最善であろうとしてるので、全トリアー作品のなかで一番観やすい。

日常に適応出来なかった人間が、非日常でイキイキしてくる、宮台の映画評を読んだことがある人間ならまま出てくる彼の大好きなモチーフ、できる人間だったはずの人間がいざというとき役に立たない。そういう世界観。なのでトリアー映画っぽくない顔でメジャー感のあるキーファーが出てるのは正解。

彼女が広告業界にいるのがポイント、日常を取り繕っている、嘘、欺瞞、偽善の世界にいるということ。

鬱によって結婚式を台無しにした、というより深層心理ではそもそも結婚したくなかったのだろう。

運命の女ソング、エルヴィスコステロのsheのオケアレンジなどなかなか皮肉が効いてて良い。

ニンフォマニアックではバルテュスの引用だが今回はオフィーリアなどの引用も素晴らしい。
誰が名付けたのか知らんけど「鬱三部作」って、こっ恥ずかしくなるネーミングだな。
それはそうと、キルスティン・ダンストは好きなので美しく撮られていて良かった。
鬱状態の内面を本当によく表していて、かといってフラッシュバックして落ちるわけでもなく、愛おしく感じる。
そして、自らの鬱状態すら創作に変えてしまうラースフォントリアー。強い。

思い出し鑑賞。

鬱三部作のひとつ。

こんな結婚式
トリアー監督の世界でしか
みれないんじゃないでしょうか。

姉のようになりそうな自分と
妹のようになりそうな自分がいる。
(たぶんみんなそう)
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