物語の進展はあんまりなく、穏やかな田舎のお話って感じだけど、子供の頃の好奇心が蘇ってきて、楽しく鑑賞できた。
小さい頃に聞いたウシガエルの声や、山の中で遊んだ記憶と思い重ねて、地元が懐かしくなった。…
昭和30年、山口。マイマイ(つむじ)が二つある新子は、祖父から千年前にそこに都があったことを聞かされる。新子は田畑の中に千年の都を想像し、自身の同じくらいの年齢の“諾子”の姿を思い描く。
三幕構成…
・図書館で借りた
・戦後10年に田舎ではまだ馬が輸送手段として使われていたとは知らなかったなぁ
・隣の県だからか、山口弁と広島弁はどこか似ている。名古屋弁ともちょっと被ってるとこあると思う。
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田舎の懐かしさ。
人間の美しさと儚さ。
やさしい映画とも思わないし、胸糞だとも思わない。
これが人間でリアルだよなと。
現在と過去との交わりをファンタジックに映し、地続きであると感じられる。
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直角の川、道などが不変で新子の空想で千年前と共存してた。マイマイがざわざわする時、波紋が広がる描写で新子の空想が広がることを表現していた。
何気なく流れている小鳥のさえずりだったり、草の流れる音、夜…
音楽が最後の最後まで美しかった。
今も昔も子ども同士の優しさが想像以上に大人だし、不倫や噂話など大人が子どもの見えない所では全然完璧じゃないのも印象的だった。その中で律儀に貴伊子へ自己紹介する新子の…
(C)高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会