2025-182本目
役所広司がただ話しているだけなのに、なぜこんなにも目が離せないのか。彼の語り口とまなざしに込められた奥行きが、静かな情熱となって胸に迫る。そして、樹木希林。彼女が部屋を歩き、…
井上靖の自伝的小説の映画化。
終始静かに進むけれど、さすがの役者さんたちの存在感が凄すぎる。
1960年代、父が亡くなり、妹たちと暮らしていた母には認知症の症状が現れる。洪作は母に捨てられたという…
なんて豪華な俳優陣なのでしょう…ということはさておいても、本当に面白かった。ただ家族の様子を移しているのだけれど、生活感があって別れがあって。まるで戦後すぐの映画のような素朴感が最後まで良かった。
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役所さんがおんぶした時の樹木希林の笑顔がお日様みたいだった。冒頭の三國連太郎とのシーンも外せない。作中で若干触れられていたけど、東京物語のオマージュもありそう。伊豆や湯ヶ島の紅葉は、間違いなく今求め…
>>続きを読む【2012年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
『クライマーズ・ハイ』原田眞人監督が井上靖の自伝的小説を映画化した作品。モントリオール映画祭で受賞、キネ旬ベストテンでも第6位に選出された。
原…