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小沢監督の親分と医者と暴力



 2009年11月2日 22時18分レビュー

 

1963年、監督小沢茂弘。

深作監督「仁義なき戦い代理戦争」で劇中映写の折り気になる鑑賞。

鶴田浩司のギャング物。

若い梅宮は鶴田の子分。

久々の出所、スラムな故郷にカタギになるべく戻る。

貧しい子供の羨望の親分肌的格好良さ。

鶴田を説教する医者に東宝から志村喬。

相変わらず

「フンッホッケッ」

と荒々しい合図地感嘆符をはきます。
完璧黒澤明「酔いどれ天使」の医者キャラのまま。

ラストの見せ場、鶴田の歌

♪「男の魂」

鶴田のマイナスな論理が痛々しく志村の正当な啓蒙と激しくぶつかる台詞が凄く良いです。

以下台詞

「貴様に俺達のなにがわかる」

「凍てついた夜に藁を抱いてねたことがあるか?」

「自分1人がな、悲劇の主人公をきどるのはよしな!この世の中にわな貧乏でも立派に生きてるのはたくさんいらぁ、血を売ったって盗み一つしない人間がいくらだっているんだぁ」 

「そんな奴ら泣きごといわねぇかい!幸せって顔してるかぃ!力がねぇから惨めったらしくカツカツ生きてるだけなんだ、俺はそんなのごめんだぜ」

鶴田のラストのふらふらしたブツクサ言う歩行は最後の見せ場であり、彼の最後のつよがりなのかもしれない。