【一言で言うと】
「透明な“居場所”」
[あらすじ]
ペンシルベニア州に住むワンダ・ゴロンスキーは夫に離婚訴訟を起こされ、子供の親権も住む家も失う。仕事もなく、わずかに残った現金も盗まれてしまった…
1970年当時、本国アメリカでは無視されたがベネチアでは賞を取り、後にスコセッシが設立したフィルム・ファウンデーションにより修復された。
ダルデンヌ兄弟もこの映画がとても好きらしいんだけど、めっわ…
お金、仕事、家庭…すべてを失い、現実社会からことごとく見放され、男に搾取されながら、蛇行して進むワンダの逃避行が観ていて、やるせない。
昨年鑑賞した『あんのこと』がふと過った。
ワンダのような女…
どうしようもない女、ワンダ、、滑稽なまでにやることなすことダメダメで哀れだなあとは思うけど、可哀想だとは思わない。自分が今何に首を突っ込んでるのかも分からないまま、ひたすらに彷徨っている。その痛々し…
>>続きを読む「滑稽」というより「虚ろ」な流離い人
主人公の何とも言えない緩い雰囲気が良い。
成り行きに全てを任せる投げやり感と、あらゆる物事に対する開き直り感が潔すぎる。
ここまで吹っ切れて自由を選択できる…
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