作品全体は決して綺麗とは言えず暗く不穏でどこか気味の悪い独特の映像美がクセになる。記憶が戻るほどに突きつけられる現実の痛みと意識世界で過ごす二人の穏やかな時間。その鮮烈な対比がラストの彼女との別れを…
>>続きを読む彼女を解剖することで次々に思い出していく設定は良かった
とんでも展開を期待したんだが
まさか塚本晋也監督がそんな直球なことを
することもなく割りと淡白な終わり方。
さらに人を選ぶ作品だと思う。
長髪…
このレビューはネタバレを含みます
塚本晋也監督作品。事故に遭う場面の白飛びや、ダンスのカットの繋ぎ方など、自由自在で監督らしい演出がところどころ見られる。だが、全体的にはかなり落ち着いた作品だった。
サイケな『鉄男』とはまた違う、…
塚本晋也監督作品をミニシアターで上映していて気になったので、これは自宅で鑑賞。
交通事故で記憶を失った医学生、解剖実習で解剖したのはその事故で死なせてしまった恋人の女性。凄いシチュエーションだ。
…
肉体という入れ物とそれに詰まっている物。
彼女の体の中に入り込むほど、彼女の精神世界にも入り込んでしまう。
だけど中身を戻してしまうと、精神世界も無くなってしまって、ただ彼女が亡くなったという現実…
交通事故で記憶をなくし、吸い寄せられるように解剖学に没頭する。
そこに現れたのはかつて愛した女の解剖。
最初は拒んでいたが、次第に遺体を前にして、それが現実なのか、夢なのか、未来なのか、自分の意識は…