鬼才、塚本晋也監督が人間の身体と精神に迫った問題作。事故で記憶を失くした医大生が人体の神秘に目覚める。解剖にのめり込む。失くした記憶とは一体何?
物語のほとんどが遺体の解剖シーンに費やされる。いか…
「何言ってるんですか。まだまだこれからですよ」
検体に異常な執着を見せる浅野忠信の演技が素晴らしい。
現実世界での虚な様子と、妄想の中で死んだ恋人と過ごしている溌剌とした様子の対比が切ない。
…
【塚本晋也監督の限界】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
塚本晋也監督の最新作。
自動車事故で恋人に死なれた医学生(浅野忠信)が、解剖実習で恋人の遺体と再会し、遺体の腑分けをしてい…
長回しの後半で小さなサプライズを仕掛ける。それを説明することもなく呆気なく、しかし時間をかけてただ映し出し、それ以上はしない。その連続で進み、一見同じことを繰り返しているようにみえるこの作品にはいつ…
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