「自分のことは自分で決めたる」
塩田明彦監督の宗教二世の苦悩を描いた作品
母と妹と共にカルト教団ニルヴァーナの施設で育った少年 光一(石田法嗣)
教団が問題を起こし児童養護施設に預けられたが妹…
やるせなさの中で燃えたぎる怒り。
無力さの中で足掻くことしかできない悲しみ。
無尽蔵に振り上げられる拳は強くももろい。
何かになれるはずと言う希望は、何にもなれていない者にしか抱けないのだ。
それ…
長い気はするけど悪くはない。出会いの感じとか、車とか。いつもユキを連れ去るのは車。進んでいる光一を遮るユキの動線が段々足並みが合うようになってきて光一もユキを追うようになっていく。めっちゃ二人の主人…
>>続きを読むカルト教団、なぜ信じてしまうんだろう…。
「人は必ず死ぬ。死んだら会えなくなる。それが嫌だから、今、会えないことを我慢して、来世でもまた会えるように…」っ。
今を大切にした方が良いでしょう。
…
作り込みの甘さが気にならないと言えば嘘になるが、まぁそれ込みでも傑作。
吊るされた足、母の手、少年少女の手繋ぎカットが魅力的。
常人ではない人間の目をした石田法嗣素晴らしい。
ラストシーンのチー…
石田法嗣の顔つきが本当に最高で、指名手配のチラシに母の顔を見つけたときとか本当に言葉にならない辛さが滲む。
自分が自分でしかないことに耐えられないから宗教という夢にすがる。その夢もまたもうひとつの現…
ストーリーの内容はめちゃくちゃいいのに設定がガバガバすぎて勿体無いと思ってしまった。
映像も雰囲気もリリィシュシュのすべてを思わせるような暗さ、憂鬱さの感じはすごくいいのに、流石に無理がありすぎる箇…