長尺な上に散々知ってる話なので敬遠してきたが、面白かった。
潰えた大映・日活から流浪してきたスターが松竹で集結。
田宮二郎の吉良常はあまり評判良くなかったらしいが、竹脇無我に懐く姿なんか特有の犬っぽ…
青成瓢吉は竹脇無我、吉良常は田宮二郎、飛車角は高橋英樹、宮川は渡哲也、おとよは倍賞美津子、東映版に引けを取らない布陣で3時間引っ張る。
この話は主人公である青成瓢吉に魅力が薄く、吉良常と飛車角が圧倒…
鶴田浩二と高倉健の東映任侠映画「人生劇場 飛車角」(1963)と、同コンビのリメイク「人生劇場 飛車角と吉良常」(1968)に馴染みがあるので、松竹制作のリメイクがどんな仕上がりか興味深く観た。
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展開はご都合主義どころじゃないし
時間も167分と長いんだけど
加藤泰の見事な演出に忘れて観入ってた
シナリオも原作を読んでいない人間でも分かるくらいハイライトなんだけど
シリアスとコメディの完璧…
コッテリしてて窒息しそう。すばらしい。
序盤の香山美子のベッドシーン。加藤泰の映画はいつも人が汗ばんでるな〜。ビュンビュン都合よく展開して、結局だれの話だったんだっけ?となる。
香山美子と倍賞美津…
先日観た永島敏行版より、こっちの方が個人的には好きですね。主題歌もちゃんと古賀政男の人生劇場だし。ただ贅沢をいえば、美空さんより村田さんか楠木さんバージョンにしてほしかったな。
吉良常が田宮二郎。…
加藤泰がこの世へのせめてもの心遣いに礼讃するところの(現し世)は夜の夢と見まがうばかり。
加藤泰『人生劇場 青春・愛欲・残侠篇』
野辺に繁茂する雑草のような俠客たちも、咲き乱れる干草のような女郎…
さすがにご都合主義が行き過ぎだが、それを「これも縁ですな」と強引に納得させる感じがいかにも加藤泰という感じで笑える。がお得意のローアングルからのロングショットはバチバチに決まってるし、中でも仇を取り…
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