平穏であるために嘘をつく。
『スティル・アライブ』でも平穏を欲していたキェシロフスキ監督。
そんな監督の願望が反映されているかに思われる主人公・グララクは傷害罪で収監された罪人である。彼…
3年弱程前に買った『デカローグ』Blu-rayBOX特典の初期作品集より鑑賞。
ドキュメンタリー作家から『デカローグ』の監督への過渡期を象徴するかのような社会派フィクション。回想シーンが挟まるのが…
ドキュメンタリーからフィクションへと移行した時期のキェシロフスキのテレビ映画。
3年間の投獄を終えて出所した男が、仕事を得て家庭を持つ平穏な暮らしを手に入れようとするも、職場で雇用者と労働者の対立に…
まさかキェシロフスキがヤクザ映画撮ってるとは思わなかった。銃もドスもマフィアも出てこないけど出所からスタート→家や仕事を探す流れや女性(というか母なるもの?)に飢えてる主人公、親分子分の確執と板挟み…
>>続きを読む後期のキェシロフスキ監督は幻想的な映画にもなっていきますが、初期は社会派のリアリズム映画が多かったです。
本作も前科のある男が労働者となり、非情な葛藤に苦しむことになります。
まるでケン・ローチ監督…
「平穏」
冒頭、ここはクラフク。ポーランドの青年は3年後、刑務所から釈放される。列車に乗り、故郷へ。彼の名はアンテク。腐敗した上司、同僚との関係、若い彼女、盗難、ストライキ、労働者。今、平和を見つ…