ヤング・ゼネレーションのネタバレレビュー・内容・結末

「ヤング・ゼネレーション」に投稿されたネタバレ・内容・結末

なんとも愛おしい人生よ

お父さんもお母さんも息子も友人も皆愛おしい!

最後のボンジュールパパには笑いました
宇多丸さんオススメなのでレンタルしてみた。
青春+家族愛+コメディ+爽やかなラブ

主人公とその家族が素敵
特にレースで敵チームに足をかけられて転び家に帰ったときのシーンがとてもいい。
ボロボロになって辛い気持ちと日頃の行いを泣きながら悔いるデイブが父に抱きつき詫びる。
はじめは怒っていた父もその様子に驚き許して励ます
…そんな二人を見て目をキラキラとさせ涙をにじませる母親。
とてもきれいだった。
いい親子だなぁ。

ただ
最後のレースでなかなか交代しなかったのなんで?!って思った。
というかデイブ以外は練習してないの?!とも思ったし
練習してないのに優勝できるの?!
とも思った。
そこらへんは曖昧でいいのかな…
少しもやっとしました。

ラスト、デイブは大学に通っていて
そこで出会った可愛いフランスの女性に惚れて(イタリアかぶれだったのが今度はフランスかぶれになって)
通りすがりの父親に「ボンジュールパパ!」と言い
父親が驚き顔でふりかえって
終わり
だった。
こういうコメディ的な終わり方、昔の5福星のようなジャッキー映画を思い出した。
パッケージからなんとなく地雷の予感がしていたが、予想外に良い映画だった。

退屈しなかったのだが、その理由は人物描写の丁寧さが必要十分だったからだろう。ドラマパートがあれ以上長くてもダレるだろうし、短いと不十分という印象を受けたと思う。デイブを中心にドラマは進行するが、ほか3人についても、僅かながら彼らの生活の大掴みな描写がなされておりそれぞれの気持ちを創造することができ感心した。そして、何よりもデイブの父である。素直になり切れないながらも息子を愛する彼は非常に魅力的なキャラである(そして、ラストの顔芸w)

ややスポーツ描写が少なくあっさりしている感はあるが、ラストのロングショットで1周を写すシーンは圧巻で、ベン・ハーを想起させられる。

リアルかつ爽やか、普遍的な青春系名作。
宇多丸大師匠のオールタイムベストワンの一つ。
確かにいい作品だった。冒頭の湖畔のシーンからとても美しいアメリカの自然風景で、海外の自然映画が大好きな自分としてはもうビンビン(宇多丸語:高い興奮を示す)でした!
ラストの自転車レースの長回しは本当にどう撮ったんだよ!
何度も見返します。
冒頭、とても痛々しい。デイブはイタリアかぶれで自転車に没頭する。周りからは「なにやってんの?」みたいな後ろ指をさされる。
デイブたちの日常は、決して褒められたものじゃないかもしれないし、見方によっては、単なる現実逃避なのかもしれない。でも違うって。ここにはないどこかを追い求めているんだって。イタリアを夢見て、トラックに追いつけ追い抜け、と疾走するシーンはとても良かった。
でも、この世にはどうしようもないことってあるんだよ、ということがレースで起こる。夢を見続けても叶わない、とかそういう問題じゃない。レース中のシーンは、「うわ…」と絶句した。全てが崩壊した。それでも、もう一度レースに出る。夢が自分につきまとうから。離れてくれないから。最後のレースは感動したし、息を飲む凄い場面。きっと報われるんじゃないか?と思って、映画とは思えなかった。それだけでこの映画は大傑作だったし、観てよかった。
おばかなのに憎めない男のコたちが、うだつの上がらない「石切職人」としてチーム組むってまあグッとくる。
天才がひとりってところはマイナス。
劇中、ひたすら大学生たちと争う主人公たち。最終的に自転車レースで決着をつける訳だが、エピローグで語られるのは結局主人公デイヴも大学生になったということ。
それはただ無鉄砲なだけだったあの時の青春の終りを示唆しているようだった(こう書くと、時計じかけのオレンジの原作みたいだな)。
ちょっと皮肉っぽい着地だなぁと思いました。
それは良いとして、本当にレースシーンは他の方もおっしゃっているように、最高の一言。とにかく熱い。
何度もデイヴが一生懸命練習しているシーンが出てくるため、素直な気持ちで彼を応援してしまいます。
後、彼の父親が良いですね。良いキャラ。
駆け抜ける。
今更ながら見る。邦題は酷いと思うが、えらく感動した。

石切場の息子たち(カッターズ)のブラブラした様を苦労人の父がワーワー言ってきたり、同じ世代の「進学組」が見下してきたり…ああーもうすげー解る。高校出てから自分が「うるせえよ」と思ったフラストレーションって何処の国にもあるのだな。

自転車とイタリアに被れた一人が夢に向かって走るが、並んだとき、その勢いで転ぶ。痛い。切ない。
日本の青春ドラマの感覚だと悲愴な音楽をあてがい湿っぽい展開になりそうなところだが、ほぼ乾いたトーンで一貫していて、感傷が押し付けがましくないのが良い。

クライマックスのレースにおいてカッターズの必死に凝縮される感極まり。
この勝利、あの時の自分に見せたい。
最後だけではなく歓びの場面はウワーっと高揚する。精神にイーニが付く。
ボンクラ青春ドラマも繊細で良かったが、何より良かったのは主人公の父親だ。
「主人公を優しく見守る」なんてスタンスは毛ほども持たず、学歴や社会的地位にコンプレックスを持ち、息子を怒鳴り散らし威張り散らし妻に当たりまくる。
丁度『クロニクル』の主人公と家庭環境に似ていた事もあり、途中まではクズ親父なのかと思った。
だが、主人公がレースで反則負けして打ちひしがれて帰宅した時、不器用な言葉で優しく抱きしめるのだ。
そこからは、普段の横暴な言動に見え隠れしていた愛情が見えてくるようになり、それを受け止めたことで主人公もまた成長していく。

クライマックスの自転車レースでは、いつもイタリア人ぶって飄々としていた主人公が根性を見せる。
怪我をして血を流している足をペダルに縛り付け、コース15周を追いすがるシーンは『続・荒野の用心棒』『新座頭市物語 折れた杖』フェチの俺にはたまらない高揚だった。
イタリアかぶれの主人公にちなんだマカロニ西部劇ネタなのか?と思ったが、さすがにそれはないか…
しっかり応援に来ているお父さんがまた泣ける。
優勝したシーンで終了ではなく、お父さんの表情で映画が終わるのもにくいなあ。
自分には没頭できるものがない。
映画鑑賞は趣味だけど、受容するばかりで。
だからこそ、自分の好きなことで何かを成し得たり、作り上げたりする他人の姿は、本当に眩しくて、輝いて見える。それがどこか羨ましく少し嫉ましく思ってしまう。
それで劣等感を抱くなんてことはないけど。

この映画は自転車レースが好きで堪らない青年を軸に物語が展開する。
何かに打ち込む姿は、やっぱり美しい。
最後の山場の自転車レースも、それぞれの気持ちがてんでバラバラの方向を向いているのもリアルでいい。勝つために、プライドのために、仲間が作ったものを壊さないために、勢いで……
痛みに耐え、コースを周る姿に、思わず涙が出そうでした。普通に胸が熱くなった。

それ以外の要素も多分にあったけど、自分はそこが1番引っかかりました。
最後、フランスかぶれというオチで終わるのも良かった。お父さんの顔も最高です。
若い時って色々影響されるもんです。



自分の大好きな漫画家荒木飛呂彦先生の
「あまり知られてないけど自分はいいと思う映画ベストテン
レンタルビデオ屋でもあまり見かけないし、話題にする人もあまりいない作品。自分がほめなきゃ誰がほめる映画のベストテン。ビンボーくさいけど本当、おもしろい作品たちだと思う。」での第1位。
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