やさしい女の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『やさしい女』に投稿された感想・評価

「やさしい」とはまこと便利な言葉(メッチャやさしそーナ彼氏ダネェ~~!!)なれども、この題が言う「やさしい」には物静かで程よく教養があって従順、要するに《貞淑》のニュアンスが含まれる。永らく男のポ…

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3.4
ドストエフスキー同名小説の映画化。
妻が自殺した後、いつでも沈黙の夫の回想。回想というよりは、妻が自殺した理由を自分に説明しようとする独り言。
4.0
息苦しいけど面白い。あんたあの娘のこと何も分かってないねと、言わんばかりの家政婦の表情に笑う。
4.0

良い

ドストエフスキーの書く範囲とブレッソンの映す範囲がぴったり一緒だ、とつくづく思う。

一挙手一投足を観察するように映すカメラ、夫の語り、鉄格子のようなドアで彼女を徹底的に閉じ込めるような構造…

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キショッ!!ドミニク・サンダの鉄仮面のような表情は「こいつ何言いよん……?」と取るしかない。そうしなければこんなもん無理すぎ。ベッドフレームとドアの意匠は鉄格子。自分が囚人を死なせたこともわかってな…

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えぬ
3.9

これで前期のブレッソンの授業はおわり。これまで時系列に6作を観ていて、はからずも最後に初カラーの作品を観ることになったのがよかった。ある種の転換点。ボイスオーバーと映像がシームレスすぎて、時間感覚が…

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金にモノを言わせて若妻を娶った質屋が彼女に窓から身投げされ、遺体を前に苦渋に満ちた結婚生活を回想。ドストエフスキー原作で、ご多分にもれず死と断絶の香りがぷんぷん漂う陰気な話。写真家出身のブレッソン監…

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あぁ
5.0

ベランダで倒れる机と下から聞こえる急ブレーキの音で飛び降りを完璧に表現してみせるブレッソン。冒頭の数十秒でこれはただものではないと実感する、音と映像のマリアージュ。そして、舞い降りるニットのマフラー…

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ベランダから身投げして自殺した女の死体。
残された男が彼女の亡骸を見ながら過去を邂逅していく。
D
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ロベール・ブレッソン唯一の未ソフト化作品「やさしい女」がついに2Kレストア Blu‑rayとして2025年6月27日に発売された。

これでブレッソン作品がコンプリートできたのは嬉しい限り。

さて…

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