人情紙風船の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『人情紙風船』に投稿された感想・評価

3.2
こんなのもアマプラにあるんだねぇ。歌舞伎の演目を基にした、貧乏長屋に暮らす人々の日常と悲哀を描いた山中貞雄監督の名作。85年前の映画、日本の文化遺産。
庶民の会話だからか意外と台詞は古さを感じない。

長屋暮らしの人間模様、悲喜こもごも。

浅ましくも逞しい。悲惨ながら何処か温もりも感じられる。

邪険に扱われる浪人の実直だが朴念仁な所が痛々しかった。
4.0

やば!人の希望に対する限界を描いた映画

群像劇かつ超リアリズム
緻密な相互性のある脚本に練られた構図
再現性の高い美術!
世に人は翻弄され
質屋の娘と番頭の恋、浪士夫婦の願い、髪結いヤクザ者の行く…

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『百萬両の壺』の裏を返したような話。3本しか現存しない監督について天才だ天才でないとはじめるのはさすがに居酒屋めきすぎるにせよ、山中貞雄のテンポとモダンさはいつも凄まじい。ケレンが少ない分、マキノよ…

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だ
3.5

何人かの視点がいったりきたりしていて群像劇的な要素もあるのにも関わらず、まるで一本線のようにシーンがずっと続いているかのように思える。それほど画面構成やカット割り、動きがスムーズなのだと思う。
ひと…

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浪人の首吊り自殺が起きた長屋に住む、海野又十郎と新三の破滅を描く。

山中貞雄監督が戦地で死ぬ前の最後の作品。監督の『丹下左膳 百万両の壺』、『河内山宗俊』と今作のフィルム以外は現在消失。

タイト…

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記録

紙風船が転がる印象的なシーンがいくつかあった。音声がうまく聞き取れずストーリーが掴めなかったため、記録のみ。
4.2

アマプラにて。映像と音声の劣化がひどく、最初は画面もセリフもよくわからんが、途中から慣れてくる。
救いのない話であった。浪人の妻の演技スゲー。夫がなけなしのプライドを捨ててしまって、妻が「ああ、もう…

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