人情紙風船の作品情報・感想・評価・動画配信

『人情紙風船』に投稿された感想・評価

本日の巣ごもり鑑賞。
28歳で戦病死した山中貞雄監督の、作品として残っている三本の映画の一つで、監督の遺作。
江戸下町の貧乏長屋、そこに暮らす粋な悪党・髪結新三と愚直な浪人・海野又十郎それぞれの不遇…

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このレビューはネタバレを含みます

○立場による「面子」「顔」というのを見るのが面白い。

○中盤以降、侍が百姓に、百姓が侍のようになっていく過程が素晴らしい。

○冒頭に侍が腹を切らずに首をくくる話が出てくるが、こっちの侍は妻に殺さ…

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過去記録
たろ
3.8

いきなり首括りで始まるがあっけらかんとして結構笑える

町人はいつでも楽しそうだが、侍は暗いな•••

雨の中に立ち尽くすシーンの迫力半端ない
呆然とした奥さんの後ろ姿も良い

結構台詞が聞き取りづ…

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3.5
前進座のアンサンブルよ!
sadar
4.0
27歳でこれを撮ってるっていうことにため息しかでない。悲哀の眼差しが伝わってきて悲劇なのにいい映画を観たなという余韻が残る間違いなく名作。
1号
4.1

めちゃくちゃおもしろい。
みんな思うだろうが、映画や映画づくりのお手本も専門にする人もいまとは比べものにならないくらいわずかしかない時代によくこんなものが作れたな。しかも20代だなんて何者。もったい…

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庶民の会話だからか意外と台詞は古さを感じない。

長屋暮らしの人間模様、悲喜こもごも。

浅ましくも逞しい。悲惨ながら何処か温もりも感じられる。

邪険に扱われる浪人の実直だが朴念仁な所が痛々しかった。
4.0

やば!人の希望に対する限界を描いた映画

群像劇かつ超リアリズム
緻密な相互性のある脚本に練られた構図
再現性の高い美術!
世に人は翻弄され
質屋の娘と番頭の恋、浪士夫婦の願い、髪結いヤクザ者の行く…

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『百萬両の壺』の裏を返したような話。3本しか現存しない監督について天才だ天才でないとはじめるのはさすがに居酒屋めきすぎるにせよ、山中貞雄のテンポとモダンさはいつも凄まじい。ケレンが少ない分、マキノよ…

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