やば!人の希望に対する限界を描いた映画
群像劇かつ超リアリズム
緻密な相互性のある脚本に練られた構図
再現性の高い美術!
世に人は翻弄され
質屋の娘と番頭の恋、浪士夫婦の願い、髪結いヤクザ者の行く…
『百萬両の壺』の裏を返したような話。3本しか現存しない監督について天才だ天才でないとはじめるのはさすがに居酒屋めきすぎるにせよ、山中貞雄のテンポとモダンさはいつも凄まじい。ケレンが少ない分、マキノよ…
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「ーー儚げに転がる紙風船に映す人情悲劇」
江戸深川の貧乏長屋に、浪人の自殺騒動が巻き起こる。竹光で切腹できなかった彼の死に、近隣住民は興味半分に騒ぐ。浪人・海野又十郎は仕官を夢見て知己の毛利に会いに…
何人かの視点がいったりきたりしていて群像劇的な要素もあるのにも関わらず、まるで一本線のようにシーンがずっと続いているかのように思える。それほど画面構成やカット割り、動きがスムーズなのだと思う。
ひと…
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もう画面から江戸の生活臭が臭ってきそうなほどの作り込みがすごいし、題名の「人情」とは程遠いストーリーも印象に残ります。
浪人の首吊りで始まり浪人の心中で終わる、江戸時代においての、侍階級の脆さも描い…
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浪人っていう宙ぶらりんな身分の苦しさがすごい胸にくる
救いがだいぶ少なめな終わり方で苦労の耐えない時代ならみんな共感するだろう
脚本の言葉選びも良いが
昔の映画は俳優陣の喋り方に独特のかっこよさが…
「心に残る、語り継がれる作品でした!!」
舞台は江戸時代、貧乏長屋で暮らす人々、権力者、商人やヤクザの人間模様が描かれます。
昭和12年公開、戦前の作品です。
行動力があって、気前が良くて、陽…
アマプラの画質・音質が酷すぎて丸の内東映で
2回目を視聴。ディティールが見えたことで、舞台装置の面白さと監督の意図がハッキリと分かるカットの妙に気付いた。2人の主人公の交錯や心情を写した演出は現代作…
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