山中貞雄版「どん底」(ゴーリキー)、長屋のどん底感の中、それ故の陽気さ逞しさがある。
海野又十郎のずぶ濡れのまま立ち尽くす無惨さ。
又十郎の妻おたきの矜持。
その夫婦の末路の絶望と哀れさ。
髪結い…
シンボリックな小道具、テンポ、構図、ごちゃまぜの喜劇と悲劇、爆発的な登場人物などとても面白い。
夭折した山中貞雄監督(現在観られる3作品)と現韓国映画の鬼才ポン・ジュノ監督の作品(韓国作品のみ)は同…
そうか。今夜は縁日だったなぁ。
雨が降らなきゃいいが…。
【感想】
小津や黒澤、溝口ら50年代を代表する巨匠の前にはこんな素晴らしい映画があったんだなぁ。
首を吊る老武士、貧乏長屋、先行きの見えな…
『丹下左膳余話 百万両の壺』では、人間の悲哀にコメディーとエンターテイメントで接近していたが、本作は笑える場面を残しつつも、より静的な構図とそれが醸し出す情感で人間に接近していて、シリアスなテーマを…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
紙風船に風が吹いてふわふわと転がるシーンは扇風機かなにかで風を吹かしたのか風が写る。
不景気で失業中のお侍さんが長屋に住んでて、奥さんが内職で風船を張っている。家に居場所がないので就職活動に毎日外に…
めちゃくちゃおもしろい。
みんな思うだろうが、映画や映画づくりのお手本も専門にする人もいまとは比べものにならないくらいわずかしかない時代によくこんなものが作れたな。しかも20代だなんて何者。もったい…
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