浪人の首吊り自殺が起きた長屋に住む、海野又十郎と新三の破滅を描く。
山中貞雄監督が戦地で死ぬ前の最後の作品。監督の『丹下左膳 百万両の壺』、『河内山宗俊』と今作のフィルム以外は現在消失。
タイト…
アマプラにて。映像と音声の劣化がひどく、最初は画面もセリフもよくわからんが、途中から慣れてくる。
救いのない話であった。浪人の妻の演技スゲー。夫がなけなしのプライドを捨ててしまって、妻が「ああ、もう…
ふーんどうせよくわからない昔の話でしょう?言葉とかも古くて聞き取れないし、といつも通りに思ってる冒頭10分から、徐々に徐々に徐々に、目玉ひん剥いて前のめりになっていく 歌舞伎とか能とかもいつかこんな…
>>続きを読む貧困のなか生きる長屋の人々。そこに住み再起の機会を狙う元侍。
自死した住人のお通夜と称した酒盛りという何とも呑気な始まりからは予測出来ぬ終幕。奥さん…里帰りの時点でもう決意していたのだろうか。
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このレビューはネタバレを含みます
最初のタイトルが出るところや、演者・スタッフ紹介の部分の画面が暗すぎてもはや満足に読めず、この先ちゃんと観れるのだろうかと心配になったが、それは杞憂に終わった。むしろ、基本的に固定のカメラが映す画の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
中貞雄監督の『人情紙風船』(1937年/日本/86分)をスクリーンで観た。天才の名を恣にした山中監督。まさに,天才の名に恥じない素晴らしい傑作であった。しばらく,劇場で立てなかった。なぜ,こんな作品…
>>続きを読む人形浄瑠璃や歌舞伎から話を取ってきているのだから、戦前の人にはよく知られた物語なのかな。オーソン・ウェルズの映画を欧米の人達が見るのと似た感じ、というと違っているかもしれないけど。この監督が若くして…
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