なんという悲しさの沁みる映画なのか。
誠実なのに、こんなに報われないとは。
主人公は手紙を受け取ってもらいたいだけなのに、ぜんぜん受け取ってもらえない。何度も丁寧に訴えたのに、約束されたはずなのに…
山中貞雄版「どん底」(ゴーリキー)、長屋のどん底感の中、それ故の陽気さ逞しさがある。
海野又十郎のずぶ濡れのまま立ち尽くす無惨さ。
又十郎の妻おたきの矜持。
その夫婦の末路の絶望と哀れさ。
髪結い…
シンボリックな小道具、テンポ、構図、ごちゃまぜの喜劇と悲劇、爆発的な登場人物などとても面白い。
夭折した山中貞雄監督(現在観られる3作品)と現韓国映画の鬼才ポン・ジュノ監督の作品(韓国作品のみ)は同…
そうか。今夜は縁日だったなぁ。
雨が降らなきゃいいが…。
【感想】
小津や黒澤、溝口ら50年代を代表する巨匠の前にはこんな素晴らしい映画があったんだなぁ。
首を吊る老武士、貧乏長屋、先行きの見えな…
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