女医の記録の作品情報・感想・評価

「女医の記録」に投稿された感想・評価

寂々兵

寂々兵の感想・評価

3.7
医者のない集落に研修で訪れた女医たちの数日間の記録。と聞くと否が応でも上小阿仁村みたいなのを想像してしまいがちなんだが、そこは清水宏、村人たちの物分かりが異様に良く、柔らかく物語が進む。田中絹代と佐分利信のメロドラマに傾倒し切らないやり取りが味わい深い。「虐められるので学校に行きたくない」と駄々をこねて木から降りてこない子供に対して、正義の女医が「意気地なし!」と叱咤するのにはさすがに時代を感じた。どこにでも現れる祈祷師(仲英之助)が最高。
胡散臭い祈祷師が良かった。「祈祷の邪魔だ」女医「うるさい!!」祈祷師病人の部屋から、退散。祈祷師気弱なのね~(笑)祈祷だけでは、病気は治りません。
アノ

アノの感想・評価

3.8
清水らしいのどかな人物描写が主だが(行者を追い返す爺の動きがめちゃ清水)、赤ん坊が担ぎ込まれたときの緊張感は毛色が変わって中々凄い。
田中絹代への帰結も上手い。
時代背景と当時の医療技術など、細かく描かれていた。それらと清水宏らしい子ども達の自然な演技が上手くマッチしていた。
昔、保健の教科書で見た「トラコーマ」という単語が出てきて懐かしかった。今はもうあまり無い疾患なのか。
没後50年メモリアル
孤高の天才・清水宏
@シネマヴェーラ