三島の文学には、自決への憧れがよく顔を出す。
本作、同名の短編小説を、三島が主演、監督・製作を務める
エロティシズムと死へのエクスタシー
身を捧げてきた皇室や国家や軍
数年のちには三島は現実のも…
このレビューはネタバレを含みます
ワグナーのかの有名な『トリスタンとイゾルデ』から抜粋された不協和音は、人間の野蛮性をまざまざとさらけ出し、官能と暴力の渦を誘いだす。この死の音楽は、──と言ってもよければ───淡々と終末間近まで流れ…
>>続きを読む三島の監督脚本主演作。高校生の時、東急ジャーナル(のちの東急レックス、渋田東急3)で観た。50円の入場料だった。併映は文化映画「鹿児島の旅」。この劇場は、当時文化映画、短編の専門館だった。なぜかガラ…
>>続きを読む三島由紀夫の短編小説『憂国』を映像化した作品。三島自ら監督・脚本・演者をつとめている。
『憂国』には「死とエロティシズム」というテーマがある。このテーマの通り前半には夫婦の愛の描写があり、後半は切…
HARAKIRIの映画。三島由紀夫が監督&主演し、海外向けに作った一作で、実際のシーンの臨場感は凄まじく、特殊効果だと分かっていても目を背けてしまう。この人は切腹という様式そのものに美学を感じていた…
>>続きを読むこんな厳かな映画は観たことがない。
思わず正座しそうになる始末…。
三島由紀夫の作品には数冊しか触れたことが無く、彼の思想もそこまで深く知らない状態で観てしまった事を少し後悔。
Filmarksだ…
このレビューはネタバレを含みます
三島は帽子をまぶかにかぶり顔さえみえず。その雰囲気は将校というより特務機関員。三島は山本常朝の葉隠を愛読していた。新渡戸稲造の武士道が武士の聖典だとするとよりニヒリスティックな葉隠は草とよばれた忍者…
>>続きを読む