動きが乏しくなりがちな裁判ものであるが、裁判中の宇津井健-証人-神山繁-小沢栄太郎の画面奥行構図、逆構図でそれぞれが動く切り返しがとても良かった。
宇津井健の演技は1人だけ力みすぎており浮いている。…
増村黒シリーズ3部作の2作目
最終作→1→2(本作)と一挙見!
それぞれ特色あったけど、
制作順で良かったかな
本作は殺人現場の鑑識作業から始まり、法廷で容疑を立証していく言わば法廷モノといえるくら…
増村保造 監督作品
或る夜、富士山食品の社長柿本高信は自宅の応接間で殺害されていた
家族は後妻みゆきと舞台演出家の富美夫という息子だけだった
現場に立合った千葉地検の若い検事城戸(宇津井健)…
このレビューはネタバレを含みます
大映〈黒シリーズ〉全11作
増村保造監督は3作制作
2作目
人を信じすぎた検事
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ケント、ホープ、みどり、ピース、チェスターフィールド
タバコの銘柄いっぱい。吸わな…
増村保造の黒シリーズに本作があることを知らずにいた。不覚。情痴と金銭が動機の、社長殺しの事件発生から判決までを一気にスピーディに畳み掛ける手腕はさすがだ。熱血検事の宇津井健と老獪な弁護士の小沢榮太郎…
>>続きを読む人を信じすぎ(というか甘えすぎ)な熱血検事が、金の亡者どもにコテンパンにやられて心折れるまで。青臭い若造がゲスな社会のシステムにボコされて絶望する展開は『黒の試走車』と同じだが、本作は一ミリも駆け引…
>>続きを読むシネスコぎゅうぎゅうに押し込められた人々を徹底したアクション繋ぎの細かいカット割りで見せていく。
裁判に出廷する奴らが全員宇津井健を裏切っていく逆逆転劇。
結局示唆はされるものの、事件の真相は明かさ…
希望を持たせながらも結構苦い結末。
主人公の若さと性格ゆえながら、弁護士側のやり口を破れない検事の無能さとしては左遷されてもやむを得ないところ。観てる側は歯痒い。
法廷での構図は主人公の心の動揺を表…