事件の作品情報・感想・評価

「事件」に投稿された感想・評価

ルー

ルーの感想・評価

4.0
当時劇場で観て衝撃でした.
何度も観た傑作です.
日本アカデミー賞、毎日映画コンクール、ブルーリボン賞、キネマ旬報などを受賞した名作.
大岡昇平原作、新藤兼人脚本、芥川也寸志音楽も素晴らしい.
少年犯罪、もうすぐ二十歳を目前に事件を起こす役に永島敏行.
松坂慶子、大竹しのぶ姉妹を愛します.
時に夢中に、時に残酷な少年特有な不安定で曖昧な愛し方.
彼の異性を愛する本質と真実がはっきりと見えてこないところを、永島敏行が上手く演じています.
渡瀬恒彦演じるヒモ役も、永島敏行とは対比に人間味があり面白いです.
後は、佐分利信、芦田伸介、丹波哲郎、乙羽信子と豪華です.
裁判と共に回想シーンで事件を振り返り、大きな山場はありませんが、松坂慶子演じるはつこの薄幸な女性、大竹しのぶ演じるよしこの隠れた強い強かさが見所です.
りんご

りんごの感想・評価

5.0
野村芳太郎の割に普通だなぁとか新藤兼人の割にスローテンポだなぁとか思ったけれど大竹しのぶのヤバさに最後は鳥肌ブワ〜。

渡瀬恒彦のスナック?シーンで危険な2人がかかる所は私得すぎて目と耳が死亡。←ここで☆5確定
NHKドラマ版(若山富三郎版)は傑作だと思う。ただ、脚本が早坂暁になってからのオリジナル版は覚えているが、大岡昇平原作版の第1作目はあまり覚えていない。なるほどこういう話だったか。NHK版の方がヒューマン・ドラマ寄りだったんだな。でも、誰が嘘をついているのか事件の真相はどうなのかなんて最後まで明確になることは無い、という裁判そのものに寄った映画版も面白かった。「まんぷく」で毎日観ている松坂慶子の妖艶さもただごとではない。
bakuro

bakuroの感想・評価

3.5
静かに盛り上がる法廷ドラマ。思い込みで話したり、大事なことを隠したりする証人たち。冴えない若者が姉妹の意地の張り合いに巻き込まれて苦悩し続ける話のようでもあるし、姉と恋人の関係について嘘を最後までつき通す妹のしたたかさも感じられる。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.3
スカパーより。法廷サスペンスだけど、ズバ抜けてドラマチックな展開がある訳じゃない。

永島敏行が主人公の青年。松坂慶子演じるバーのママを刺し殺しちゃい、裁判。
大竹しのぶ演じる妹は主人公の子供を身ごもっている。
要は姉妹で男を取り合った挙句の痴情のもつれ。
で、検察と弁護士が証人を立て激論を交わす内容。

で丹波哲郎演じる弁護士がまくし立てる。特に渡瀬恒彦演じるヤクザとのやりとりはスリリングで見応えある。この二人の掛け合いは流石だわ。

しかし、公開が78年だから丁度40年前。舞台が神奈川の相模原だとのことだが、こんな田舎だったのか!そっちの方が驚きだわ。

死んだ姉のヒモだったヤクザ(渡瀬)を妹(大竹)はダニの様な男と嫌っていたが、最後「いい子を産めよ」と言われるシーンはとても清々しい。
naokit

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3.3
やはり、大竹しのぶの演技の巧さですかね。若い時分からスゴイのです。松坂慶子のスレっぷりも見応えありました。…永島敏行の微妙なヘタさが、さらに二人を引き立ててますね。
法廷シーンがメインで、硬く重く進行して行くので、渡瀬恒彦と大竹しのぶの爽やかとも言えるラストシーンが際立つのでしょうかね。
2時間ドラマのような素材なのだが
緻密に描くことで
重厚な映画に仕上がっている

厚木が片田舎になっているのは時代を感じる
肝心な殺人がいくらなんでもゆる過ぎる気もする

佐分利信裁判官の判断がとても面白いです
判決後の人間の動きを描いていることでただの法廷サスペンスと違った味わいを残しています
たまたまEテレで太田光と大竹しのぶの対談を見た後に再見した。法廷部分は芦田伸介VS丹波哲郎といった感じで二大巨塔対決で面白く、ドラマ部分の大竹しのぶの演技に圧倒されすぎて、ただの痴話げんかの話なんだが何か深いものを見せられてると思わされるところに、この映画の凄さがある。少年法との関係もあるんだが、あまり突っ込まない。渡瀬恒彦のチンピラ役がすごく感じが悪いながらも好演している。やはり永島敏行のあそこがドカベンだったからだろうかと下品なことを考えてしまいました。
msp

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3.5
今みてます
長後とか藤沢、横浜
70年代後半の良き時代風景を思い出しながら。
kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.8
「事件」
1978/6/3公開 日本作品 2018-211
日本アカデミー賞最優秀作品賞
再鑑賞シリーズ
1979年第2回 日本アカデミー賞最優秀作品賞

当時、1970年代は本格的な法廷ドラマは少なかったです。そんな中、本作は当時としては珍しく本格的な法廷ドラマ。法廷での検事と弁護士の息づまる闘いと、それを観客に理解させるために回想シーンをバランスよく配置した脚本も秀逸です。
そして、とにかく大竹しのぶの役柄、演技ともに凄い!!自分から男を誘い、姉から奪い盗りその後も二人の関係が続いているのを知りつつ、なに食わぬ顔で男と逃げる妹の心情を時にオドオドと、時にエキセントリックに演じる素晴らしさ!この若さでこの演技、上手すぎです。
日本、法廷モノとしては秀逸!!

大岡昇平の同名推理小説を映画化した法廷サスペンス劇。姉妹で一人の青年を愛し奪い合ったことからおこった殺人事件を中心に、この時代のの不安な青春の姿を描く。監督は野村芳太郎。出演者:丹波哲郎(菊地弁護士)、永島敏行(上田宏)、大竹しのぶ(坂井ヨシ子)、芦田伸介(岡部検事)、渡瀬恒彦(宮内辰造)、松坂慶子(坂井ハツ子)ほか。
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