ブレッソンの長編デビュー作らしい。
冒頭、朝に扉を次々と開けていくショット「アヴェ・マリア」と、アンヌ・マリーがシスターたちの部屋を一つずつノックして訓戒を受けるショット。シスター服でも見分けられ…
.『罪の天使たち』
まず、『罪の天使たち』のあらすじは以下の通りである。ブルジョワ階級出身のアンヌ=マリーは、不幸な人々を救いたいという使命感から、犯罪者の更生施設でもあるドミニコ会の女子修道院を訪…
ブレッソンのデビュー作。信仰に熱心なあまり暴走しだす若いシスターの話で「こういう人いるなぁ……」と思った。対比的に根っからの悪人といった感じの別のシスターがサスペンスを引き込む。ラストはいかにもブレ…
>>続きを読むロベール・ブレッソンお初です…
言い争いはクラシックな感じなのに殺し、暴力、犯罪・逮捕になると突然あっさりしている。呆気ない。真っ当な聖人が結局殉教するし、犯罪者が逮捕される。はみ出し者があるべき場…
こんなことになってからしか大切なことに気づけない。意地悪な人たちばかりで荒んだ心、牢獄の中みたいな集団生活。そんなに共同体が大切なのか。意地悪な心で団結する共同体がそんなに?アンヌ・マリーにも良くな…
>>続きを読む・感情的な個人が現実や組織から突き放される感じは「田舎司祭の日記」やブレッソンから影響を受けたハネケっぽさを感じた。教会内のミニマルな世界を映し出したと思えない強烈なエピソードがたくさんあり楽しめた…
>>続きを読むヴィシー政権下の厳しい検閲体制のなか作られた、ブレッソン長編デビュー作。
刑務所での受刑者も受け入れているドミニコ会修道院に入信するお嬢様育ちのアンヌ=マリーは、あつい信仰心と罪深き者を救いたいと…
過ぎたるは及ばざるが如し。
罪人であろうと無かろうと、
神の前ではみな平等であるし、
まして自分が導こうなど思い上がりも甚だしいのである。
訓戒にも耳を貸さず、
直言に憤怒し「あなたたちにはわか…
冒頭。作品について説明されている。
1867年にラタスト神父が設立した「ベタニア」修道会から着想を得たフィクションとのこと。
『聖書』には「人の罪(原罪)を赦し助けることが出来るのは神のみ」だと記…