愛と希望の街の作品情報・感想・評価

「愛と希望の街」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

2008年1月11日、鑑賞。

鳩を使って生活していた少年が、最後にその鳩を射殺してしまう場面が衝撃的。
平和な感覚で観ていた自分は「この映画は、本当に松竹映画?」と観た当時に思った。
人が本当に幸せになることの難しさ。海の見える素敵なレストランが全てじゃない、ねずみの死体の絵に惹きつけられてしまうこの感じ…!
ブルジョワ兄妹恐るべし、鳩撃つし。
大島渚の中編作品。すでに金持ちと貧乏人は仲良くなれないという階級闘争のような感じの映画だ。中編なのでテンポよく話が進む。ラストの鳩銃撃やハト籠を壊す少年の眼の光がブルジョワ兄妹のえせボランティアな感じへの怒りが表現され今後、大島渚が一筋縄ではいかないなと言う感じを色濃く示された作品。しかし、ブルジョア女子高生無邪気すぎるぜ。フランス版DVDで鑑賞したので特典映像で松竹のプロモーション映画で大島演出の「明日の太陽」が付いている。大島な感じは何もない。もう一つ映画百年を記念してBBCが大島に発注した「日本映画の100年」が付いてくる。長らく見たいと思っていたのでようやく観ると日本語でなく英語バージョン。「女の園」を絶賛しており黒澤作品もスチールで処理。60分なので大島の好みの作品ばかりで戦後は、エロ映画ばかりの印象を与える。
ulysses

ulyssesの感想・評価

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貧-鳩-富

説明されるまで全然理解できなかった…映画って難しいなぁ( ´° ³°`)

鳩がいっぱい殺されてかわいそう(´;Д;`)
加賀田

加賀田の感想・評価

3.5
急に主人公が母親の首絞めそうな瞬間あって勝手にドキドキしたけどまったくそういったシーンではなかった
milagros

milagrosの感想・評価

4.1
映像演出のお手本のような映画。モノクロの陰影の美しい照明、均整のとれた構図、リズムのよいモンタージュ。

その整った画面に収まらない黒い怒りが物語を貫く。いい意味でも悪い意味でも、悪い人間になれない彼らが生きる場所はあるのか。
りく

りくの感想・評価

4.2
この映画を観て、僕には誰が「悪人」なのか分からない。多分、いないと思ってしまう。巣に戻る鳩も、死ぬネズミも、スープを啜る富裕層も、詐欺行為を繰り返す貧困層にも。

悲しいニュースがあったとして。事実だけ聴いて悪いと感じること、その結果嫌悪感を抱いてしまうこと。
この映画を観ると、そんな自分を許せなくなる。でも、じゃあ何を基準に判断すべきか分からなくなって途方に暮れる。

じゃああの女子高生みたいに、無邪気に目の前の人だけを助けるべきか?それがきっと一番、自分の周りだけにとって幸せだと思う。
でも、それを納得出来ない、そしてそのことで、誰のことも救えない。そんな人たくさんいる。そんな人たちだって悪くない。
こんなスパイラルを生む世の中を憂うのは尚早過ぎる。考えるだけで時間が経つ。また、自分の周りさえ良ければ、って気持ちになる。
結局答えが出ないまま、悲しいことにぶつかる。

こんなテーマ。この映画。考えさせられるというか、考え方が分からなくなる映画。
1時間でこのテーマを物語としてまとめた大島渚監督。どうしようもなく、なくてはならない映画監督だった。

ラスト10分。衝撃のセリフをキッカケに、カメラが水平じゃなくなる。本当に鳥肌が立った。

涙なんか流れない。頭が痛くなる。
そして、こんなにも配役が素晴らしい映画はそう、ない。正夫の目。あの目に潜むエネルギーが凄い。正義の時も、悪の時も。


でもきっと、答えがあると信じるしかないんだと思う。
ハトってめっちゃいるのになぜこうもコンセプチュアルな生き物なんだろいちいち心苦しくなるのに
ビンボーなのが、成金なのが悪いわけではない。

ひとはそれぞれに与えられた条件を元に、できる事をする。

ビンボーだから、損をしない商売をしたい。

成金だから、何でも思うままと思う。

目の前の事象を表面だけ切り取り、傷ついたという事がどれだけ薄っぺらいのか。

そんな風に突きつけられてるような気がします。

鑑賞後にタイトルすら、背筋が凍る思いでした。
しおね

しおねの感想・評価

3.2
片親だと捻くれることが多い。
都会の子供は扱いにくい。

偏見のかたまり。

鳩を売って、帰ってきたのをまた売って…をしてお金を稼ぐ少年。
詐欺だ詐欺だと大人は言うが、まともに稼ごうと靴磨きをしたら「許可証がない」と追い払われる。
こんな世の中でまともに稼げるでしょうか!

感傷的にならず残酷なほど淡々と進んでいく物語。

印象的だったのは、あともう一言ありそう!ってところでシーンが切り替わる点。
けどモヤモヤ感はないよ!

62分の中に社会が凝縮されてた。
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