所作のすべてがとにかく本気の天地真理にひれ伏す。疑惑が膨らむ男と一途に愛す女のすれ違い。ベッドから上体を起こし足を接地して床上浸水に気が付く。滝のような上階からの水漏れ。白くまぶしい夢想から真里にじ…
>>続きを読む久しぶりに観て、ワンワン泣きそうになってしまった。愛する人に疑われる絶望。でも筋書きはヒロインを疑わずにいられないように、青写真が作られていて仕方がないものだ。これも、『赤い教室』や『赤い眩暈』とは…
>>続きを読む夜から土砂降りになった日。線香花火と蛇口のしずく。揺れる水面。傘を差さないでおぶって線路。粘液が掻き混ざる。頭と背中を前から抱いて。振り解いて階段。鏡の中の鋏。後ろは窓の机の上。足を組んで離さない。…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
傑作!
水(液体)の作家・石井隆脚本を同類の水(液体)の監督・池田敏春が見事にフィルムに定着させた傑作だ。
開巻の線香花火からビリヤードの玉、雨粒、人間、水道の水滴、線香花火じゃない花火、ビールの空…
池田敏春最高傑作 私的ロマンポルノのベスト
こちらを揺さぶってくる石井隆の脚本の力… 冒頭の雨の中 身投げするシーンからしてもう名作 そして雨のラストシーンも… 始まり方から終わり方まで良く出来すぎ…
真相を知った(と思ってる)ジョニー大倉が顔を合わせずに会話する緊張感、その緊張を解放するようなラストの悲劇は同時に力が抜けるように悲しい。一緒にいられるなら、せめて犯人でいてくれた方がよかったってね…
>>続きを読む降りしきる雨と一緒に、日常にじわじわと浸食してくるノワール。目が覚めると事務所が浸水しているイメージも素晴らしい。80年代のジョニー大倉、ほんとにもう魔法がかかっているとしか思えない。本気でジョニー…
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