喜劇 女は度胸に投稿された感想・評価（★4.1 - 5.0）- 3ページ目

すれ違いコメディ。河原崎家三男の情け顔がクソ面白い。

渥美清と親父のやり合い素晴らしい。血のつながり云々じゃなく川で溺れる親父を一緒に運ぶ姿でもう家族だなーと思った。

あとクソクソくたばっちまえ…

誤解からの飛躍が素晴らしい。男が台になって柵を飛び越える、そこからサラッと分かれて…にはならない、キスよりも、はじまる切返しに興奮する。飛行機が後ろでさーっと流れていく、干されたパンツに飛行機がかか…

純粋vs不純
高潔な魂をどれだけ振りかざすとも所詮は人間であるがゆえに間違いを犯し人を傷つけたりもする
そんなテーマがコメディというジャンル、ハリウッドでいうドラメディのなかで描かれている脚本の手腕…

インテリこじらせてノイローゼ気味キチガイ弟の河原崎建三vsいつもの調子で流れるように暴言を吐き出していくフーテン兄の渥美清。「そういえばお前胃がんで死にそうな顔してるな」でめちゃくちゃ笑った。
最後…

　あの時分、おじいちゃんは品川のうちに下宿してた叔父貴の過激派への心情的支援てやつでえらく怒っていたっけ。そうなった切っ掛けが羽田闘争で、その羽田の横っちょにはそういえば、飛行機の客に「こっちを見な…

好きだ。渥美清が本当に素晴らしい。
息をするように話す。これが全て台詞だとは思えないが、どちらにせよ愛さずにはいられない。

渥美清と花沢徳衛が何度か喧嘩をするわけだが、序盤にカメラはフィックスで、…

異常なテンポ感。
劣等感からくる持たざる者の勘違いがもたらす悲喜交々。
子持ちにどうしたって好かれちゃう渥美清が最後を掻っ攫っていく。
金網越しのキス、ネオンに照らされる長屋、強さの象徴でもある母親…

後年の森崎東監督の作風とは異なり、王道の松竹喜劇ではあるが、抜群の脚本で、最高級の笑いが弾ける完成度の高い名作コメディ。

生真面目な弟（河原崎建三）が恋をした相手は工場の女工（倍賞美津子）。週末デ…