かつて経営学の神様ピーター・ドラッカー(1909 - 2005年)が感嘆したという、一億総中流(厚い中間層)と呼ばれた時代が終わり、グローバリズムの波に飲まれた、現在の日本と酷似した状況が描かれてい…
>>続きを読む製作は1948年。日本公開は1990年1月。シチリアの漁村を舞台に仲買人の搾取に抵抗、仲買人の手を通さずに直売しようとしたり、ようやく手に入れた船で海に出るが、嵐で船と網を失い、仲間の船に乗せてもら…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
原作はシチリア出身のヴェリズモ文学を代表する作家ジョヴァンニ・ヴェルガの「マラヴォリア家の人々」です。
原作でもシチリア方言が使われ、こちらの映画もナレーション以外は全編シチリア方言のようです。
…
ずっしりと見ごたえのある映画。アマプラにて鑑賞。
本物の貴族のルキノ・ビスコンティが共産主義にどっぷりとはまり、生み出したネオ・リアリズモの傑作。
役者はみんな本物の漁師さんや漁村の方たちだそうで、…
イタリアン・ネオレアリズモの代表作
イタリア、シチリア島の漁村。漁業を生業にするある家族の兄ウントーニが、仲介者の理不尽な取引に腹を立て、自分達で独立しようとするが大失敗し、どんどん地の底へ転…
巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督によるネオレアリズモの代表作品。
シチリア島の漁村を舞台に、漁民一家の辿る辛苦の日々をドキュメンタリータッチで描く。
シチリアの小さな漁村に住む漁師のウントーニは、…
極貧の悪循環
落ちるとこまで落ちても自分が正しいと矜持を持っていられるのは尊いことだね。
最後に着てたボロボロのセーターは直視できない。まじで気持ちが沈む。映画における衣装が持つパワーをこんな形で思…