マザー、サンに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『マザー、サン』に投稿された感想・評価

画面の一部が光、闇、あるいは歪みによって常に見渡すことができないというショットが連続することで、神秘を呼び込もうとしている。今更フリードリッヒの名を引き合いに出すのも野暮であろうから別の言及をすれば…

>>続きを読む
4.0

絵画的な筆致で撮られているとでも言えば良いのか、19世紀ドイツのロマン主義の画家、カスパー・ダーヴィド・フリードリヒ(1774 – 1840年)の作風さながらの映像を見つめながら、アレクサンドル・ソ…

>>続きを読む
324
4.0
ディストーション。マットな質感。焦点も定まらぬ確かにピクチャレスク。2人から1人へ回帰するような抱擁の散歩。あるいは『ファンドとリス』的な共依存。匿名性・寓話性。原初的森。
迫りくる死を自覚する母。寄り添う息子に半生を語る。生と死。二人の心象風景。独特の映像と音響。草原、森、母の手紙。
3.6
胎内で一体だった母と子が分離するのが出産であるならば、母の死を前にして心理的に再統合を果たしたのだろうか。不思議な余韻のある作品。
Shaw
3.7

これ確か4、5年前に高校にもならんかった頃に円盤買って見たけどまあ普通に挫折した覚えがある。今回がっつり昼寝した後に見直したら素晴らしかった。ミニマルすぎてあまり語るところがないが、今まで見た中で最…

>>続きを読む
ロシアの父の不在

顔は見えないのに気配が感じられる序盤

斜めって歪んだ画面

散歩する
Kuuta
4.0

死にゆく母と、看取る息子の最後の1日。退色し、歪んだ世界で、森を歩いたり寝そべったりボソボソ会話したりする。「息子を残すのが辛い母、母が死ぬのが辛い息子」にここまで寄り添う映画もなかなかないのでは。…

>>続きを読む
FeMan
3.9
今まで観た中でトップクラスに不思議な映画。母親を抱きながら森を歩く息子の姿がほとんどの作品。時たま交わされる会話もどこか現実味がない。

面白いわけではないが、ある意味観て良かったと思えた作品。
3.5

母と息子、2人だけの世界。

「近親三部作」の第1作目。
美しい森の中で、死を待つだけの衰弱した母とそれを看取る息子の話。
「日陽はしづかに発酵し…」で主演を務めたアナニシノフが息子役、母親役は素人…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事