中盤あたり、先端の見えない2本の細長い木によって画面に新たな空間が生まれる。病身の母にとっては今にも転げ落ちそうな傾斜だが、母と息子が2人木の間のフレームにぴったり収まることで、死の切迫を息子が押し…
>>続きを読むこれは、もはや映画の持つ表現のひとつの完璧なかたちではないでしょうか…あまりにも良すぎる。最も削ぎ落とされたシンプルな構成で、最も切実で深い情感を的確に描いている。
心の奥の宝箱に、大切にしまってお…
オープニングの絵から人物の口が動き出すのは最新作『独裁者たちのとき』でも使われていたが、そこから役者が重なるように幽体離脱していく不思議な映像。ソクーロフの映像テクニックの不可思議さ。映画も全体的に…
>>続きを読むソクーロフが描く死にゆく母と息子の愛のひととき。ノスタルジックな映像美でした。セピアカラーで遠近感がなく、まるでアルバムの想い出の写真か、母が読んでくれた絵本のよう。
二人が見つめあう姿、永遠に二…
絵力がすごすぎる。映画じゃなくて絵画。どこを切り取っても涙が溢れそうなくらい美しかった。マザー、サンってsonのほうね😅なんだろう、この死を取り囲むサイケデリックなダークファンタジー。人間はなんとな…
>>続きを読むソクーロフによる『惑星ソラリス』であると解釈したくなる程に霊的かつSF的な趣をあちこちから受けとる。曇天と汽車の破壊力よ。ママの皺だらけの手に止まっている蛾に息子が息を吹きかける美的な時間と、画が歪…
>>続きを読む