新選組の作品情報・感想・評価

「新選組」に投稿された感想・評価

砂井戸

砂井戸の感想・評価

2.5
 市川崑の横溝映画を見るはずだったんですが池田屋の血塗れアートワークがかっちょ良くてこっちから見てしまった。新選組といえば暗殺と粛清!ってのを象徴的に描いてて目を引きますね。黒鉄ヒロシは最近すっかりレイシストになってしまったようで残念ですが…
 紙人形劇とイラストで構成された、あまり見ないスタイルの実験的な作品。紙人形で影が付けてある時の演出が良いです。ただ「ここで終わるんだ…」という場所で終わってしまうのでもう一声ほしかった。あの余韻がいいのか?
 声優は市川崑作品でよく出てくる俳優のみなさん。アニメ吹き替えだと違和感ありそうな演技なのに人形劇だと合っているのは不思議だ。
方眼

方眼の感想・評価

3.9
黒鉄ヒロシのマンガ原画を切り取り、人形劇に仕立てたアニメ風実写。原作の持ち味を絵的な部分で限りなく残し、声優に実力ある俳優を用い、SEにも凝る。このアプローチは「となりの山田くん」とも通じる。肖像画を自分流に咀嚼し諧謔の味も加えた黒鉄マンガは、既存の幕末ものを俯瞰の位置から見ることの出来る傑作であった。その「絵」に「声」による芝居を付けたことによって、作品の立ち位置が変わってしまった。冷静と熱量の混濁に戸惑う。
アニメーション🌠

演技講師の方に市川崑監督の作品を見ろと言われた為、見たのですが.....えっすごい、この時代で言うとかなり新しい挑戦だったと思う。おもしろい、新選組オタクの私でもなんの文句も付けようがない。好きです。
@みなみ会館

熱いものを観た。
必死に京都へ向かった。
その2つの記憶アリ。
りっく

りっくの感想・評価

4.0
原画を拡大して登場人物を切り抜き、発泡スチロールの台紙に貼り付けて人形化。背景の建物などは原作の雰囲気に近づけた模写で配置して奥行きのある画面を作り出している。市川作品ではお馴染みの凝った照明を人形に当てて濃い陰影を作り出し、刀のきらめきや雨などは実写映像をインサートしている。

特筆すべきは血しぶき。絵の上にべたりと飛び散る鮮血は金田一シリーズの殺人シーン以上に凄まじく、池田屋騒動で画から吹き出す血は圧巻。

おなじみ新選組の結成から近藤勇と沖田総司の死までが描かれるが、かつてATGで撮った「股旅」と同じく市川崑は彼らの若さを強調。アメリカン・ニューシネマのように寂寥感あふれる青春の光と影を描き、新選組を破滅的な青春群像としてとらえる視点が瑞々しい。
黒鉄ヒロシの原作漫画を切り絵にし、市川崑ファミリーの役者陣が声優を務め描かれた擬似的なアニメーション作品。お話自体をどうこう言うよりも、見せ方の工夫こそを愉しむべきだろう。血しぶきの描き方があの金田一シリーズを思い出させる。彼らは英雄か破落戸か。どちらにも見える描かれ方だと思った。厳しい隊の掟に自縄自縛。だって今の感覚で考えれば彼らはまだまだ若者なのだ。それと皆の死に対する潔さが印象的だった。前年に同じく新選組を描いた大島渚の異色作「御法度」。その相違が、2人の作家性を見るようで面白い。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

2.5
市川崑監督のアニメーション作品。

新選組の物語を、「人型に切り取った型紙」や「絵」で描いた実験的なアニメーション。

全体的に白黒トーンで描かれるが、それゆえに、時折見られる「鳥居の赤色」などが映えるものになっていた。

さすがアニメーション出身のアイデア。
ShoMuroya

ShoMuroyaの感想・評価

4.0
紙人形による不思議な映画。アニメと実写の中間。

新撰組内の粛清、暗殺、そして近藤の刑死、沖田の病死……
紙人形だが「金田一シリーズ」バリの血しぶきで、血みどろな青春残酷絵巻の様相。
小西康陽プロデュースのOP(唄・池田聡)が、かなりハイセンス。
nori007

nori007の感想・評価

3.7
新撰組祭りに参加するために、新撰組を予習。

作風が紙芝居風なので、最初とても戸惑うのだがわりとすぐなれる。
というよりもまったく似ていないキャスティングよりも近藤さんはちゃんと近藤さんだし土方さんはちゃんと土方さんなのでそうした意味ではとてもちゃんとしてる。

さらに時系列で新撰組を追っていく形なので、新撰組初心者にはとても入りやすい内容。
新撰組を知っている人にとっても、細かいエピソードがたくさんあるので誰が見ても楽しめる。ただいくつもの話がつめこまれているので、各チャプターごとにした方が見やすいと思う。

ただ本作では、京都守護職の活躍がメインで江戸に落ち延びた近藤勇と沖田総司が亡くなるまでで終わる。まあ実質、新撰組は鳥羽伏見の戦いで消滅するのだが、できれば土方歳三の最期までも表現してほしかった。

とは言え、なかなかの良作である。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.2
アニメーターであり、かつ人形劇も撮っていた市川崑ならではの新選組。“崑ニメーション”というコピーはどうかと思うが説明しにくいのは分かる。アニメーションでもあり、画ニメでもあり、切り絵パネルの操演は人形劇のようでもあり。
陰の落とし方、光の置き方、その全てが黒鉄ヒロシの絵柄にマッチしているし、切り絵パネルの動きは陰をうまく拾っていて見事。
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