終始、映像力に見とれた。殺風景な海辺に建つ温かみのない別荘、重く垂れ込めた灰色の雲、息を白くする冷たい雨。物語の装置として最高のロケーションに観客を引き込む。
名匠の映像美は原稿が舞う鮮烈なラスト…
孤島に描かれる雨と曇り空。そこにたたずむ1人の男。
言葉として小説に描かれる風景描写よりも雄弁に、映像として映画に描かれる情景描写は、それだけで心象風景として表れるところがあり、一連のそうしたシー…
知りすぎた男、ってな巨大な陰謀が渦巻くスリラー。冒頭の場面の禍々しさからすごい。主な舞台となるあの孤島ときたら、空はどんよりと曇り、砂浜も灰色に見え、草木まで緑じゃない。強い風が吹いて、海は荒れてる…
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