アーリー

ランブルフィッシュのアーリーのレビュー・感想・評価

ランブルフィッシュ(1983年製作の映画)
3.7
2023.4.4

YA三部作第二弾。
前作からマット・ディロンとダイアン・レインが続投で、恋に落ちた世界線のダラスとチェリーみたいになってる。

なかなか難しい作品。ミッキー・ロークの役柄がミステリアスで、彼が物語にとってキーパーソンな雰囲気を醸し出すけど、特に何もなく。何がゴールやったんやろう。ラスティの成長なんかな。兄貴という幻想からの脱却。兄貴を追いかけすぎて、自分の人生を生きれていないみたいな。最初はイキのいい若者で登場したけど、話が進むにつれてお兄ちゃん子全開で可愛くなっていく。
 白黒になってるのはミッキー・ロークの目線で物語を進めているという意味なのか。なんでも出来すぎるが故の退屈。すぐ出来てしまうと熱中することが出来ひんくなる。本当にしたいことが見つからない。白黒は退屈の表現としてコッポラは捉えてるんかな。金魚に色が付いていたのはなんで何やろう。ミッキー・ロークのセリフから、彼には見えてなかったっぽいから、ミッキー・ロークに関する謎ではないのよな。他にも色んなところでマット・ディロンを誘惑するダイアン・レインとか、変な描写がちょいちょいある。作風が明らかにこれまでと違う。

何となくジム・ジャームッシュ作品を思い出させる。なんかありそうで何もない感じがあるし、実験的な雰囲気が漂う。色々考えても無駄なような気さえする。それぐらい雰囲気が良く、雰囲気だけでのめり込まされる作品。
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