全編決まってる構図で、どこで止めても美しい絵になるように作られている。長回しのカメラワークは、奇跡が連なるピタゴラスイッチを見ているようだった。どれだけ几帳面なんだ。付き合う役者も大変だったろうに。…
>>続きを読む階級を超えた兵士たちの友情が人間味あって良い。それを引き裂かんとする戦争の理不尽さが描かれている名作で、ジャン・ギャバンの男らしさと貴族階級のピエール・フレネーがカッコいい。とても見応えのある作品に…
>>続きを読む大いなる幻影
監督:ジャン・ルノワール
製作:1937年
ワンショット目は単一のカメラポジションから持続時間の長いショットでパンを組み合わせながら奥行きを活用して映像を構成していて、『ゲームの規…
ジャン・ルノワールは、クローズアップやバストショットの映画性に意識的なのかもしれないが、彼の境界線(規則)という主題を浮かび上がらせるのは被写体から遠ざかるという仕草である。彼の遠ざかる仕草は、その…
>>続きを読む捕虜収容所を舞台にした作品は「戦場にかける橋」「第十七捕虜収容所」など、傑作も多いが、本作はエリッヒ・フォン・シュトロハイムの存在は緊張感を与え、感動を呼ぶ。彼をドイツ将校の典型的人物とみてはいけな…
>>続きを読むこのタイトル『大いなる幻影』が意味するものは何だろう。
劇中では、戦争なんか早く終わればいいのにという脱走兵のジャン・ギャバンに、
一緒に逃げているユダヤ人が「そんなのは大いなる幻影だ」とさらりと言…
好み 2.6/3.0 純粋に面白いか、好きか
演技 0.4/0.5 脇役も目立っているかなど
編集 0.4/0.5 冗長さはないか、端折りすぎてないか
セット 0.3/0.5
脚本 0.4…