ビッグ・パレードの作品情報・感想・評価

「ビッグ・パレード」に投稿された感想・評価

yadakor

yadakorの感想・評価

4.0
こんにちの戦争映画はリアルな戦闘シーンにするためにいくらつぎ込むかみたいなとこあるけど、この映画は恋人から届いたケーキを食べるだけで5分間も一人一人の表情を大げさに丁寧に描いていて、時間を割くシーンが違う 個人的には映画は無意味で冗長なシーンも撮り方によっては楽しめると思う
第二次大戦前の戦争映画ってどこか牧歌的というか、戦争に対してのんきで興味深い
戦闘シーンは現代のものと違った意味で面白くて驚いた、カットが少なくて基本長回しだからなのか、むしろリアルに感じた タバコのシーンは特に長回しが効果的で、連続変化する心情を逐一おっている
最後の元カノの扱いは若干気に入らなかった
[古いわりには]などという枕詞を必要としないサイレント映画はたくさんあるね
U

Uの感想・評価

-
2018.12.13

映画批評家の淀川長治さんによれば、サイレント期最大の戦争映画。

タイトルの『ビッグ・パレード』とは大進軍を意味する。地平線までのびる車両の列が凄い。

金持ちの息子ジミー(ジョン・ギルバート)が第一次大戦勃発の報を受けて、陸軍に志願、フランスへ送られる。その農村の娘メリサンド(レネ・アドレー)と恋に落ちる。しかし、出撃命令が下り、離ればなれになってしまう(この別れのシーンはつとに有名らしい)。

そのメロドラマ的な要素よりも、軍隊仲間の連帯を示す細部がよかった。たとえば、アメリカに残してきた恋人から送られてきた食べ物を分け合う場面がある。それは固くてナイフで切り分けることができない。ジミーは手でそれをちぎるのだけど、大きいものをその仲間に譲る。

ことさらに戦争を批判しているわけでもない(ジミーが戦争の意義を問う場面はある)にも拘らず、細部を通して、戦争のもたらす悲劇が表現される。とりわけ、最後の戦争が終わって1度帰国する場面。片足を失ったジミーが家に戻ってきた場面において、その姿を見た母にカメラが寄る。子と抱擁し合う母の顔に、二重写しで、幼い頃のジミーの様子が映し出される。この時、母のドラマともなっている。

監督のキング・ヴィダーを「叙情派」と呼んだ淀川さんの評言がよくわかる演出です。

恋愛、友情、戦争の3つを重点的に描く『ビッグ・パレード』において見るべきなのは、その細部の演出ということになると思います。
なんぼなんでも長い。
戦場の過酷さの前振りにしてもフランスで静養するパートが長すぎる。
ギャグもイマイチのらないしヴィダーならもっとタイトに仕上げられたろう。

故郷に帰ってきたときの母親のアップショットとフランスの恋人が丘から転げ落ちて走っていくとこは素晴らしい。
戦地へ赴くギルバートを追ってトラックに引きずられるシーンは『ラ・ボエーム』を彷彿させる。
No.29[元祖"王道"ブロックバスター映画、戦闘シーンのための映画] 60点

どうもヴィダーとは相性があまり宜しくないと気付き始めた今日此の頃、彼の最も有名な作品かもしれない本作品はハリウッド最初期のブロックバスター映画で、当時は大ヒットしたらしい。

1917年、客船ルシタニア号をドイツの潜水艦が沈没させたことにより超大国アメリカは対岸の火事を全力で消しに行くことにする。主人公ジムは工場主の次男坊で"戦争楽しそう(語彙力)"みたいな感覚で参戦を決意する。駐屯先のフランスの村で同じ部隊のブルやスリムと仲良くなり、現地の娘メリサンデと親しくなる。やがてジムたちは出撃することになり、スリムやブルが亡くなる中、足を撃たれたジムは独り生還し故郷に戻る。しかし、メリサンデを忘れられずフランスに戻り、疎開していた彼女と再開する。

戦闘シーンは迫力満点だが中々冗長で、恋愛シーンも儚いが戦闘シーンの時間尺の都合上鬼のようなスピードで二人は親しくなる。製作のタルバーグはラブロマンスにしたかったらしいが、映画自体はほとんど戦闘シーンのための映画だった。ただ、兵器の進化に人間の頭が追いつかなかったせいか、機銃掃射中にのそのそ進軍している様は妙にリアルだった。

結局の所、古典的な"王道"ブロックバスター映画であり、色々詰め込んで長尺になったり、所々いらない描写が冗長だったりする現代ハリウッドにも通ずる礎を築いたという点で優れているとは思う。ただ、アクションに飢えた現代人が見てワクワクするかは怪しい。個人的には"空の「ビッグ・パレード」"と呼ばれる「つばさ」の方が好み。あっちは訓練も恋愛も友情も戦争の無情感もよく描けてたよ(だから作品賞貰ったのかな)。

追記
起(戦争に行く)承(メリサンデと会う)転(戦闘)結(帰郷と再開)とすれば、起承→1時間、転→1時間、結→15分だった。
トミー

トミーの感想・評価

3.6
戦場に行って五体満足で帰ってくるのは幸運なことだと、改めて思えた作品。
進軍のシーンは素晴らしい。