どん底の作品情報・感想・評価

『どん底』に投稿された感想・評価

3.6
この時代の映画だから大して期待はしていなかったんだけど一定のおもしろさ。同名戯曲に比べて泥棒のロマンスと男爵との奇妙な友情が主題として押し出されていて、俳優の自殺等の出来事と不思議なバランス。

ゴーリキー戯曲を舞台をパリに換えて映画化、日本でも黒澤明が映画化してました。金貸し夫婦が経営する貧民木賃宿の住人泥棒ぺペル(ギャバン)、盗品を捌いてくれる宿屋の女将と出来ていたぺペルだが、強欲女将に…

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 ズーム、ズームアウトによるフレーム内の空間拡張を無効化するようなラストのフレーミング。ウラディーミル・ソコロフをリンチにする際のフレーム内フレームやジャン・ギャバンとスージー・プリムが口論する際の…

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sho
-

すごく好き。ルノワールの断定ベストかもしれない。階級なんて関係なく、みなどん底でも、大らかに生きる。この優雅さとラストの多幸感。ジャン・ギャバン演じるペルルとルイ・ジューヴェか演じる男爵のやりとりが…

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ノノ
4.0

ルノワールの中でもかなり面白い。朗らかなどん底。黒澤明版より人々に余裕があって楽観的。映るものがすべて綿密に計算されているのに自然。流れるような撮影と2人で歩いて去っていくラストシーンが美しい。ペペ…

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kazoo
3.8

物語は、ロシアの作家マクシム・ゴーリキーの戯曲を原作としている。パリの安宿に住む人々の生活を描いた群像劇で、泥棒の主人公と友人の男爵の友情を中心に展開する。物語は、主人公が安宿で暮らす人々と関わりな…

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あーん、こっちの方が原作より優しい展開で良いよぉ😭。メロすぎかもだけど。でも原作のルカの存在がほとんどなかったなぁ、男爵とペペール、ぺぺールとナターシャにフォーカスだった。
4.3

どん底であっても上を向くようなペペル。
泥棒稼業は褒められたものではなく、しかし、そこからなんとか這いあがろうとする心持ちにはシンパシーも抱く。
対照的に有り金以上に博打で擦り、没落していく男爵。

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新宿のあの店

やっぱルノワールは空間とカメラの使い方が上手いな。

ゴーリキーの戯曲をルノワール、コンパネーズ、スパークらが脚色。助監督にジャック・ベッケル。ギャンブル依存症の男爵のエピソードは、ゴーリキーの許諾を得て加えたという。黒澤明の「どん底」と比べるのも面白…

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