すごく好き。ルノワールの断定ベストかもしれない。階級なんて関係なく、みなどん底でも、大らかに生きる。この優雅さとラストの多幸感。ジャン・ギャバン演じるペルルとルイ・ジューヴェか演じる男爵のやりとりが…
>>続きを読むルノワールの中でもかなり面白い。朗らかなどん底。黒澤明版より人々に余裕があって楽観的。映るものがすべて綿密に計算されているのに自然。流れるような撮影と2人で歩いて去っていくラストシーンが美しい。ペペ…
>>続きを読む物語は、ロシアの作家マクシム・ゴーリキーの戯曲を原作としている。パリの安宿に住む人々の生活を描いた群像劇で、泥棒の主人公と友人の男爵の友情を中心に展開する。物語は、主人公が安宿で暮らす人々と関わりな…
>>続きを読むどん底であっても上を向くようなペペル。
泥棒稼業は褒められたものではなく、しかし、そこからなんとか這いあがろうとする心持ちにはシンパシーも抱く。
対照的に有り金以上に博打で擦り、没落していく男爵。
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ゴーリキーの戯曲をルノワール、コンパネーズ、スパークらが脚色。助監督にジャック・ベッケル。ギャンブル依存症の男爵のエピソードは、ゴーリキーの許諾を得て加えたという。黒澤明の「どん底」と比べるのも面白…
>>続きを読むルイ・ジューヴェを仰角気味にゆっくりと左右に振れるカメラが映す。横移動多め。ジャン・ギャバンが安宿を左から右に歩く。能天気バンドネオン奏者は右から左。階段の上下運動。没落男爵ルイ・ジューヴェ姿勢が良…
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