立ち上がれなくなるほどの余韻に酔いしれた。
「野いちご」が78歳の老医師の人生の回顧と再生であるならば、今作は28歳のバレリーナの人生の回顧と再生である。
人生に行き詰まり「生」を感じられなくな…
皆さん、大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした!
ベルイマンマラソン企画、レビュー第3弾です。(第1弾『野いちご』、第2弾『仮面/ペルソナ』も併せてご覧下さい!)
見た順番通りではありません…
ベルイマンは初期のこんな小品の中にも、
神と人間の対話を描いていたんだな。
バレリーナのマリー。
リハーサル中の停電によって、
稽古が夜になるという。
ふと、
青年ヘンリックと情熱的に愛し合った…
高緯度地域特有の暑すぎなくしかし日は長い夏、そんな時季を美しい湖畔で過ごすという夢に描く理想の(そして一生経験できないであろう)夏休み。
その夏が悲しい事故で終わってしまったものの、終わりがあるから…
神を憎む。
バレリーナのマリーは、元恋人の日記が届き、過去を振り返る。
ベルイマンが描く瑞々しい青春映画。『野いちご』のように観やすい部類に入る作品。
青春映画に留まらず、過去の出来事に壁を作…
面白い。
ストーリーは至ってシンプルであり、それゆえに演技や演出に自然と注目してしまうが、それでも見劣りしないくらい素晴らしい演出がなされている。
特に、主人公が彼氏と喧嘩して回想に入っていくまでの…
ベルイマンのモノクロはいつも鮮やかでこれモノクロだって途中で思い出す。
ベルイマンもやっぱり大好きで、真に訴えかけてくれるものがある。
作中の内容とは関係ないところでふと自分自身の事で気付かされるこ…
ベルイマンの中でも特に大好きな一本。
喜びに溢れた青春のロマン的断片を積み上げる一方で、後半訪れる絶望も容赦なく描くアダルトなリアリズムに感嘆する。
自然描写がキャラの感情とリンクする演出も最高にグ…