新書・忍びの者の作品情報・感想・評価

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mitakosama

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2.8
スカパーにて。忍びの者シリーズ8作目にして最終作。流石にマンネリの色は拭えなかった感じね。
1〜3作目が石川五右衛門×信長・秀吉。
4・5作目が霧隠才蔵×家康。
6作目が2代目霧隠才蔵と由比正雪の慶安の変。
7作目でまた霧隠才蔵×家康。

で、今作で雷蔵が演じるは、完全オリジナルキャラの霞小五郎って…誰だお前?
父の敵討ちの為に忍びに弟子入りする小五郎。この師匠の役に伊藤雄之助。
1作目の五右衛門と百地三太夫と同じキャスティングだ。

舞台は武田信玄と徳川家康による二俣城の戦い。家康軍の篭城する二俣城への攻略で、武田側の乱波(忍者)による井戸の破壊と水源断ち攻撃。
井戸を潰す為に地道に掘り進む乱波たち。派手な忍術合戦とは真逆な地味で過酷な土木作業がとてもリアル。

劇中での腕を切り落とすシーン等はリアルでグロいのだが、瞬間移動的な忍術や分身の術などは、このシリーズらしからぬファンタジーでちょっと嫌だなぁ。

史実としての二俣城の戦いと、物語としての霞小五郎の敵討ちが上手くリンクしておらず、別々の物語に分裂しているのが惜しかったなぁ。
シリーズ最終作。今度は石川五右衛門でも霧隠才蔵でもない霞小次郎編。信玄率いる武田勢と家康率いる弱小徳川勢の間で忍者の攻防が展開する。今回は主人公(市川雷蔵)の動機がしっかりしている(父親の敵討ち)ので、ドラマがふらふらしていない。忍者(乱波)が浜松城を陥落させるためのトンネル掘りをさせられるというのもリアルっぽくて良い。
池広だからといってどうってことないシリーズ最終作だったな…。
リアルと地味は違う。