忍びの者 新・霧隠才蔵の作品情報・感想・評価

「忍びの者 新・霧隠才蔵」に投稿された感想・評価

風魔一族の首領と聞いて思い浮かべるのは、「仮面の忍者赤影」第4部に登場する、左卜全を白塗りにして凄い眉毛にして目の周りを隈取っぽくして口を下出っ歯にして「ばびらんちゃ〜ん」と怪獣をちゃんづけする、あの恐ろしい風魔雷丸(左卜全が演じているわけでは無い)。だからてっきり化け物じみた敵が出てくるもんだと期待していたら、現れたのは田村高廣。それはそれでクールで残忍っぽくて良いのだが、とうとう本シリーズも荒唐無稽路線に突入か!という胸騒ぎを収めるのには手間取った。

さて、内容。

相変わらず才蔵(市川雷蔵)の動機がピンとこない。「敬愛する真田幸村を殺した家康は憎いが、もはや徳川政権は盤石で彼1人殺したところで揺るがないから、その土台を崩すべく徳川一門親派関係者皆殺しじゃあ」と、頭でっかちな誇大妄想を呟く。だから才蔵の人間ドラマには期待できない。

一方、本作は7作目にして遂に忍者アクション・エンタテインメントになっている。風魔一族と伊賀忍者残党との暗闘は、燃えさかるヨーヨーをぶん回すのは見栄えはするけれど、それだけで一体どんな攻撃メリットがあるのだろう?という忍者映画ならではのハッタリも含め、それなりの見所になっている。