うわー、最後の山岡久乃の表情ったら...!
賢くやり手の若尾文子といい、やはり女はこの上なくしたたかな生き物ね。
団地の一室だけで展開される会話劇、住人の思考の狂った4人家族をはじめ、男を騙して…
【再鑑賞】
ワンシチュエーションとは思えない、縦横無尽で変幻自在なカメラワークが、一癖も二癖もある登場人物たちの、醜くも滑稽なやりとりをスタイリッシュに切り取ります。
編集の切れ味も鋭く、クローズ…
シニカルな感じが筒井康隆っぽい。
面白くて、2回どおり見ちゃった。
経済環境が厳しい現代こそ、
多くの人に見てもらいたい快作でした。
「貧乏で身体中が汚れちまった」
堂々と生きる「金なら返せ…
ピノサクパブリスタくん、イヴイングプレスリー
「あいつの歌ときたらまるっきり聞いちゃいられねえんだからな、かっこばっかりつけやがっておたふく風にかかったゴリラみてえな声してやがんだからな」新藤兼人の…
すさまじい映画…
部屋と外の階段の2シチュエーションで成立させてしまう物語。人が出たり入ったりする中で俯瞰ショットと煽りショットでそれを捉える時、唯一、船越英二がはじめてこの階段を上がる。上がるとい…
非常にサイケな映画だった。プロジェクターで観たのもあると思うが空の色が毒々しい。ジャズミュージックで踊る兄妹は楽しそうというより肉体という感じがした。人物を前景として扱うことによっても肉体の物質性、…
>>続きを読む若尾文子は一見すると“上品で貞淑な妻”のイメージだが、いい意味でそのイメージを裏切ってくれる。この作品では、したたかな小気味良い悪女を演じている。
ほぼ全編が団地の一室を舞台に、饒舌な台詞回しで繰…
しとやかな獣。
なんて素晴らしいタイトルだろう。
団地の一室で客を迎えた夫婦は貧相な生活を演じる。
直後その夫婦、その家族の正体があらわに。
この家族は尊敬に値するほどのしたたかなずる賢い一家…
団地で展開される、金銭を軸とした男女の縺れや家族模様。
ほぼ団地の一室のみを使い、様々なフレームを用いて人間を追い込みながら、人々を覗きみるカメラは妙に色っぽい。
団地の階段を演出上、死刑台に昇…
本当の「しとやかな獣」は誰なのか。「しとやか」と「獣」という似ても似つかないふたつの単語をタイトルに並べ、それらの関係を描き切ったことに脱帽である。さらにワンシチュエーションの会話劇はともすれば観客…
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