脚本がなかなかに丁寧!そして構図が美しい。
先生とKと未亡人、お嬢さんの微妙な距離感が、照明と構図でうまく切り取られた日本家屋の住空間で明らかになる様は見事。
Kこと梶役と先生こと野渕の対比は小物の…
「無邪気なお嬢さん、すねる若先生」
お嬢さん「お母さま困ったわぁ」
奥さん「どうかしたの?」
お嬢さん「野口さん怒ってるのよ」
奥さん「なぜ」
お嬢さん「知らない…私がね、梶さんのお部屋でお話しし…
奥さんに焦点当ててるの面白い。間に合わなかったと悔やむ日置と奥さんのラストシーンもとても良い。
リバースショットしつつ真正面からアップで撮るのはグッと来たけど、梶への嫉妬〜結婚の断行までの懊悩はだ…
市川崑4本目。
市川崑は原作有り作品が多いのかな。
夏目漱石は白黒でも気持ち良く観られた。
森雅之の先生役はぴったりだけど、回想編で川島雄三『風船』で親子役だった三橋達也が同級生役なのは違和感があっ…
良い脚色だった。台詞の端折り方が上手い。変に間延びするようなこともなく、ストーリーにおいて重要なシーンを上手くまとめられていた。特に先生と私が出会う場面を回想で、しかも台詞なしで描写してくれていたの…
>>続きを読む小説との比較のために鑑賞した。
最後が蛇足だった。
小説の中には様々なテーマが含有されていたが、映画ではとりわけ「死」について焦点が当てられていた。そのため、小説では味わい深い場面も「死」と関係な…