泥の鳥の作品情報・感想・評価

「泥の鳥」に投稿された感想・評価

akekokko

akekokkoの感想・評価

4.0
1960年代、バングラデシュ独立戦争前夜を背景にある一家の出来上を描いている。

バングラデシュ映画を字幕付きで観ることが出来るのって非常に珍しく、貴重な体験をすることができた。

元々インドが分かれて西パキスタン東パキスタンとなり、東パキスタンが独立したのがバングラデシュで多くの人が戦争によって命を落とした。
バングラデシュの国旗は緑に赤丸、緑は大地赤はその時に流した多くの人の血を現している。
赤丸がやや左寄りなのは風になびいたときに綺麗に見えるようにだと言うことを以前バングラデシュ人から聞いたことがある。

この家族が暮らすのはかなり田舎で、村を訪れる時に渡し舟で渡るシーンが何度かあったけど、ああ、水と舟の国バングラデシュだなぁって思った。

ベッドに娘が瀕死の状態で横たわっている。
母親は娘の髪に水をかけ洗い流している。これにはびっくりした。普通日本ではしないだろう行為だから……
それもだし、医者に診せずお祈りをした方が娘は助かると思い込んでる父親にもおったまげた。
そしてこの父親、パキスタン軍が攻めてきたとき家族を守るより家(きっと神アッラー)を守ったんだと思った。

長男アヌが親元から離れ寄宿舎でコーランを学んだり、ベンガル地方に伝わるバウルという民族音楽を弾いたりするシーンもありと、バングラデシュを95分の中にぎゅっと閉じ込めた感じで、かなり完成度の高い作品であろうかと思う。
芋羊甘

芋羊甘の感想・評価

3.0
1月30日

乾ききった大地の上で砂埃まい、逃げ惑う姿を見た
30

30の感想・評価

3.0
ユーロスペースでにてバングラデシュ映画の『泥の鳥』鑑賞。
前年がどの回も満員になるくらい大好評だったと聞いてて今年も期待大だったけど、今日見た2本も満席で驚き。
淡々と日常を描いていてちょっと飽きたけど、日本ではあまり馴染みがない異文化を知る良い機会になりました。
りりー

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3.5
イスラーム映画祭2にて。
先日のレバノンに続き、バングラデシュ映画を観るのも初めてのような。イスラーム映画祭、良い映画祭です。ぜひ続けてほしい。

とても静かな映画だった。犠牲になるのはいつも子供なのだなと思うとやりきれない。こんな形で大人になっていく子供たちが世界中にいるのだと思うと、ひどく悲しい。
RyoS

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3.5
日常を淡々と描いている。今まであまり観たことのない文化であり、それだけでも楽しめる。そしてその淡々とした日常にひしひしと伝わる戦争の風が何とも恐ろしい。
エリ

エリの感想・評価

-
家族という括りの中でも一人一人が違う意見を持っていて、イスラム教という括りの中でも一人一人の考え方は違うことを映し出しているように感じた。保守的すぎることや何かを信じすぎることは、対立や喪失を生むのかもしれない。柔らかく他者を受け入れる姿勢も必要なのかもしれない。途中で挟まれるバウルの歌にはその対話をする姿勢が描かれているように思った。
音楽も含めて音が非常に印象的。静かだけど自然の音が耳にすうっと入ってくる。
以前マドラサについて調べたことがあったのだが、具体的にどの様な場所で、そこでどの様に生活しているのか視覚的に良く理解できた。
バングラデシュ独立前の状況を描いており、政治情勢が突発的に変化していく中人々が翻弄される姿が観ていて切なくなる。
chinechan

chinechanの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画で、何よりも素晴らしいのは、子供の純粋さと、バウルの歌。
前日にスーフィー音楽について触れため、バウルの歌に出てくる神秘主義についてもスーフィーと通じるところがあるのだろうなと思った。

そして、バウルの歌の内容はすごく神秘的で、ハッとさせられる表現があった。
以下、私が目からウロコした部分、いくつかの歌詞を勝手に合わせちゃってますが、、
要は、
一番大事なものを神に差し出せ、と。
お前の大事なものは、牛やヤギか?
いや、違うだろう、お前の息子であり、お前自身であろう、と。

これ、すごくすとんと落ちました。
ああ、そうか、と。
これを悪いふうに取らないでほしい。本当の優しさから、これを言える人間はなかなかいないですよね。。
究極のイスラム理解は私のような煩悩と私欲にまみれた人間には到底体現できない境地にあるようです。。嗚呼凄い。


また、男達が政治について、生き方について語り合うシーンがいくつかありますが、どれも彼らの思想理解に良いシーンばかりで勉強になります。


そして、信じていたはずの同じムスリム同士がなぜ争わなければならないのか、という悲痛な叫び。

東パキスタン(現バングラデシュ)の人々は、軍(パキスタン側)がまさか人を殺めるようなことはしないだろう、と信じていた。なのに村人たちに襲いかかる焼き討ち。
当時多くの難民がインドへと逃げたそう。

あまりバングラデシュ独立戦争辺りの歴史に詳しくなかったので、学べて良かった。
パキスタン側がどういう風に感じていたのかについても、知りたいと思いました。
mmmm

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3.5
無形文化財というバウル
歌の意味は字幕でしかわからないけど、メタファーに溢れているらしい歌詞に解放と愛が盛り込まれている気がする。友の特別な友達って一体ダレだったのかなぁと思うと後からいろいろ考えちゃいそうって思う