死にざま百景すぎる。
登場人物は決して多くないけれど、ここにはこの世のあらゆるやられ顔が醜も美も詰まってるんじゃあないだろうか。
ストーリーはある意味しょうもなくて、貧乏浪人が地雷遊女に貢いじゃう…
モノクロなんだけど、全体的な雰囲気から「漆黒」という感じ。そして凄まじい。『薔薇の葬列』『ドグラマグラ』に続いて3本目になるが、それぞれ全く違う色。中村嘉葎雄の横顔を見て、やっぱり獅童と似ていると思…
>>続きを読む「修羅場」
金と愛のもつれから取り返しのつかない事態へと事が進んでいく作品
芸者を身請けする際の、主人公の妄想と現実の勇ましさの違いや、その差を強調することで、いかに不格好であるかをよく表してい…
このレビューはネタバレを含みます
あまり歌舞伎には詳しくないが鶴屋南北の演目が原作らしい。忠臣蔵の外伝的な立ち位置?だとか。遊女に入れあげ仇討の資金をだまし取られ関係者を軒並み殺害し続ける修羅と化した主人公。はた目から見るとなんと…
>>続きを読む中村嘉葎雄が中村獅童にそっくりw
及び腰の同心と唐十郎の絡みで笑わせた後、中村嘉葎雄と今福将男の主従にしっかり泣かされた
じゃない方ばかり選択するところは身につまされるw
痴情話から乳呑み子を刺殺…
松本俊夫監督作
モノクロで描かれた時代劇裏赤穂浪士
討ち入りのために従順な家臣の集めた100両を騙し取られ、へっぴり越しの浪人が復讐の修羅となる話
単純に話としておもしろい
そして絵がものすごー…
アート映画の第一人者ということや「薔薇の葬列」のイメージが強かったがこの作品は真っ当な一寸の緩みもない傑作時代劇。
因果応報のような構成や斬新なカット割りが冴えまくっている。
こんな傑作なのに知名度…