このレビューはネタバレを含みます
若い頃に劇場で観て衝撃を受けた。
原作は盟三五大切という歌舞伎で、自分はそちらを知ったうえで見たのだが、映画というフォーマットに落とし込む最適解だったと思える。
でっけえ画面で見る凄惨な美しさは圧巻…
自分の中の硬い物語が好きな感性に凄く刺さった作品
硬い内容だが、難解だったり分かりにくさはない物語
映像作家 松本俊夫のアート要素は殆ど無い
俺は好きだが序盤の長さが苦手な人は多いと思う
復讐こそ…
時代劇でありながら、妄想シーンの時空を行き来する演出が面白い。
カラバッジョを彷彿させるようなライティングがモノクロ映画に圧倒的な美的センスを感じさせ、観ていて飽きない。
主人公が女に騙され復讐に狂…
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全体を闇に包んだモノクロの中、嫉妬と屈辱に我を忘れた源五兵衛の太刀を構えた姿は妖のそれで、修羅となり命を刈り取ることに執着した彼の体や表情からは異様な殺気と色気がみなぎっていた。小万を殺った源五兵衛…
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凄まじいな、これ。
勇ましく啖呵を切っているように見えても本当は優柔不断で情に流されて、気付いたら泥沼にはまりこんで手を汚し、でも殺したのは同志で最後はもう目的すら失ってどう生きたらいいかわからな…
夕陽沈み,鐘,御用提灯,腕,交わり,老人,無一物中無尽蔵,女女狐呼ばわり,酒瓶まくら,小判隠し,一時間後,傘貼り,深川二軒茶屋,首刺し,顔斬り.腕斬り,将棋,腹刺し,腕斬り,数日後,四谷鬼門町,坊主…
>>続きを読む仇討のため忠僕がかき集めた100両を馴染みの芸者の身請けに使ってしまった浪人。だが実は騙されていて、その芸者には夫があった。夜中に忍び込み復讐を果たそうとするも別人を殺してしまい、当の夫婦は辛くも逃…
>>続きを読む歌舞伎が原作の時代劇も松本俊夫監督の手にかかるとアングラ感が出る。『薔薇の葬列』の次の作品。
残虐で血生臭い地獄絵が繰り広げられていて快感。和の美意識を感じる世界観が好みすぎる。まさかの70年安保…
これはまあ良作。
なんといっても画の完成度が凄まじく、セットのミニマルさも相まって独特の雰囲気で形成された空間が映される。
ただ他の松本俊夫作品、例えば薔薇の葬列なんかと比べるとアングラ要素は控えめ…