菅井一郎の倦怠感の生々しさ。そんな身なりでばんばん人を殺すもんだから驚く。池反射、轢き殺し、投げ込み、死体と景色の放り出されてしまった禍々しい存在。終盤の工場での銃撃戦はまんま白熱だけれども、命中率…
>>続きを読む階段を利用した大胆な高低差のあるアングルの躍動感、一触即発のコンビナートでの銃撃戦のスリリングな展開。ウォルシュ『白熱』を遊び心満点に描ききる鈴木清順監督初期の野心作。決してモノマネで終わらない清順…
>>続きを読む監督のデビュー作の様子で、のっけから驚きのアイディアと動きある演出。
主要キャラの背景は活気に満ちており、さながらヴォーカルを抑えアレンジを前面に押し出した楽曲のよう、時に台詞がよく聞こえない場面す…
ジェームズ・ギャグニー「白熱」のオマージュかと思いきや結末はあっさり。菅井一郎の悪辣さが際立っているが、ヴァージニア・メイヨの様な美女不在で、主演河津清三郎の行動の曖昧さは理解不能だった。またチンピ…
>>続きを読む鈴木清太郎名義の頃の鈴木清順監督の初期作品でゴリゴリのフィルム・ノワール。
後年の悪役イメージの強い河津清三郎が主演というのが時代を感じさせ、芦田伸介も全然下っ端で意外性があった。
大胆な脱走劇から…
見下ろすガラス窓のバー、モデルの撮影所なんかのガラスなんかのヘンテコな美術は既にもう匂ってくるし、フラッシュフォワードの入れ方とかハイセンス。ラスト、ウォルシュの白熱みたいに燃えるのかと思ったら地味…
>>続きを読む80分に満たない中でとんでもなく複雑な筋書きのドラマが展開されるためほとんど着いていけないのだけど、30年代〜50年代にかけてのアメリカフィルムノワールを見事に翻訳した撮影とロケーション設計で魅了し…
>>続きを読む